バレエ,パール,ミキモト
1913年 バレエ『シェエラザード』より“金の奴隷”を踊るワツラフ・ニジンスキーと“寵妃ゾベイダ”を踊るイダ・ルビンシュテイン、ジョルジュ・バルビエ版画集『ニジンスキー』

1909年にパリで誕生し、1929年に解散するまでの20年間のみ存在し、現代バレエの礎を築いたといわれる伝説のバレエ団、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。ロシアの貴族、セルジュ・ディアギレフに率いられたこのバレエ団は、パリの社交界、芸術界の寵児となり、当時の美術、音楽、文学、ファッションなどあらゆる分野に多大な影響を与えた。そのバレエ・リュス誕生から100年、舞踊芸術を彩ったパールに焦点をあてた展覧会が、12月4日(金)〜12月25日(金)まで、銀座・ミキモトで開催される。

バレエ・リュスの全盛時、ファッションシーンではパールがクローズアップされていた。当時バレエ・リュスの衣装や美術を担当したココ・シャネル、マリー・ローランサン、レオン・バクストなどが手がけた舞台衣装にはパールがふんだんに使われ、社交界を中心に広まったパールの流行の一端を担っていた。

バレエ,パール,ミキモト

バレエ・リュス公式プログラム表紙 バレエ『シェエラザード』

今回の展覧会では、当時の貴重なプログラムやポスター、衣装やデザイン画を目にすることができる。伝説的なダンサーたちがパールを身に付けた姿をとらえたヴィンテージ・プリントや、20年代のファッション誌グラビアなども注目したい。ダンスファンならずとも楽しめる内容、バレエ・リュスの歴史と共に輝くパールの新たな魅力に酔いしれてみては。

画像:兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクションより

■パールの夢、バレエの記憶 日時:12月4日(金)〜12月25日(金) 11:00〜19:00  会場:ミキモト本店 6階ミキモトホール 東京都中央区銀座4-5-5 ※期間中無休 ※毎週土曜日(12/5、12/12、12/19)15:00〜 芳賀直子氏によるギャラリートークを開催 ※入場無料 お問い合わせ先:ミキモト カスタマーズ・サービスセンター Tel 03-5550-5678 主催:ミキモト 協力:兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション 監修:芳賀直子