マルレッティのバレンタインケーキ
恋愛中の女の子が、「好きよ、少しだけ、たくさん、情熱的に、気が狂うほどに」と花弁を一枚ずつめくり、茎だけになった時の言葉が、相手への気持ちであるという、占いが、フランスには昔からある。今年も、そろそろバレンタインが迫っている。

パティシエ カルル・マルレッティがインテリア・デザイナーのユニット ヘルトリッヒ&アドネと合作したのが、“気が狂うほどに” というバレンタイン特性ケーキ。2月9日から販売開始されるが、毎回、マルレッティの提案する味覚に魅了されるファンは多い。待ち遠しいばかりだ。 宝飾みたいな逸品は、愛情に価格がないことを意図しており、ブラックチョコレートの中身は、キイチゴのコンフィとチョコレートムースで優しさとまろやかさ、胡麻のさっくり感が絶妙な感触を演出する。まるで、シックなコートを着用した男性が登場して、胸元から深紅のバラを差し出すような光景と重なる。ケーキのトッピングは、砂糖漬けをしたバラの花、マシュマロ、ベリー、りんご飴で飾られている。 さらに、30個限定で、エメラルド、サファイア、ルビーのいづれかの宝石がチョコの上にのった特製版もある。極上のメッセージをプレゼントしたい人は、限定1個のダイアモンドで、愛情表現をしてみてはいかが?

(取材・文 kaoru URATA from Paris)

カルル・マルレッティ