エドゥアール・マネ,三菱一号館美術館
こちらは日本初公開。エドゥアール・マネ「ローラ・ド・ヴァランス」オルセー美術館 1862年 ©RMN (Musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by DNPartcom

近代絵画の父、エドゥアール・マネ(1832−1883)の回顧展が、三菱一号館美術館(東京・丸の内)の開館記念展として今日から開催されている。マネは、後に「印象派」となる画家たちだけでなく、後世の芸術家たちに決定的な影響を与えた、近代絵画史上最も重要な画家のひとり。51歳で逝去し多作ではなかった上に、代表作の多くは欧米の著名美術館の目玉となっていて、それらを借り出すことは大変に難しく、日本で実際の作品を目の当たりにする機会は非常に限られていた。

エドゥアール・マネ,三菱一号館美術館

エドゥアール・マネ「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」オルセー美術館 1872年 ©RMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by DNPartcom

この展覧会では、80点あまりのマネの作品を芸術の全貌を、当時のパリが都市として変貌していく様子と結びつけながら、同時代の作家の作品とあわせて展示。近代の都市文化と芸術の接点を探る。街を愛し、都市生活そのものを滋養として制作したマネ作品の魅力を、丸の内という都市と共に生きて成長しようとする新しい美術館で堪能してみては。

マネとモダン・パリ Manet et le Paris moderne 会期:2010年4月6日(火)〜7月25日(日) 会場:三菱一号館美術館 東京都千代田区丸の内2-6-2 Tel 03-5777-8600(ハローダイヤル) 開館時間:水・木・金 10:00〜20:00、火・土・日・祝 10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで 休館日:毎週月曜日 ※5月3日(月・祝)、7月19日(月・祝)は開館