根来秀行,アンチエイジング,ハーバード
真の美しさと幸せは健康から。そんな考えに基づいてスタートしたveritaのhealth。初回は、以前エイジングケア特集でも登場いただいた、アンチエイジング研究の最先端に身を置くハーバード大学医学部教授の根来秀行先生をお迎えし、食とアンチエイジングの関係について迫った。



美容の枠を超えるアンチエイジング

本当の美しさは、内面の輝きから生まれる―。年齢に関係なく輝いている女性たちを見るたびに、その事実を誰もが実感するのではないだろうか。エイジレスな輝きを手に入れるためには、単に“若く見える”というだけでは十分ではない。内面から滲み出る健やかさ、真の意味での美しさがあってこそ、年齢を超えた輝きが実現するもの。そこで、veritaがアプローチしたのは、健やかな身体作りに欠かせない食からのアンチエイジング。

アンチエイジングというと、美容的アプローチ、つまり外からの働きかけを思い浮かべがちだが、アンチエイジング研究は今や、美容の分野だけにとどまらない。それは、“読むアンチエイジング・サプリメント”と話題の根来先生の著書『身体革命 世界最先端のアンチエイジングの法則』を読めば明らかだ。 「アンチエイジングの概念自体は美容の観点からスタートしています。ただ最近は、ハーバード大学を始めとする世界の研究現場から、細胞を若返らせて、内面から若さを保つということが研究レベルで実証できるようになり、実践できる体制も整ってきました。ですから、外見だけでなく、身体を機能的にも若々しく保つということが実現可能になってきたんです。可能になってきたことで、アンチエイジング研究の目指すところは、単なる美容ではないところまで広がりました」

コントロールできる老化現象もある!

医学的観点から、いかに老いによる身体の不具合を防ぐかというところまでアンチエイジング研究は広がりを見せているという。 「アンチエイジングとは、“エイジングをできるだけ遅らせる”“健康的に上手くエイジングする”ということですから、取り組む際には、まずは老化そのものについて知っておくべきです。老化には、生理的な老化と病的な老化があり、生理的な老化は、どれほど医学が進歩しても直接的に止めることは不可能です。病的な老化というのは、身体のバランスが崩れ、一部が疾病を起こし、それがきっかけとなって老化が進んでしまう状態。これについては、最近医学が進歩しましたから、不治の病でなければ対応できるようになってきました。予防医学の進歩により、いわゆる病気予備軍の段階で疾病をコントロールでき、病的老化を防ぐ医学的、技術的な対応が進歩してきたんです」

メタボリックシンドロームがその一例。病気にグレーゾーンの部分から対応できるようになり、身体の弱点を補えるようになったのだ。 「すると生活の質も高まります。見た目だけの若々しさだけでなく、日々をどれだけ充実させられるかという内面的な輝きも含め、健康な状態ををいかに長く保てるかというところに意味があると思うんです。単に不老不死といった夢のようなことではなく、内面の健康を保って、自分のやりたい事を実現していくということが、日常生活の中で長く続けられるかどうか。これが課題であり、私たち研究者の目指すところです」

根来秀行,アンチエイジング,ハーバード

歳を重ねると、どこかしらおかしくなって当然という考えがあるものだが、正しい知識を持ってアンチエイジングに取り組めば、歳を重ねても、身体の不調は最小に抑えることが可能だという。 「生理的なことは、日々の積み重ねが大きく影響してきます。1日のうちに、人が何をやっているかといえば、食事、運動(日常の動作を含む)、睡眠ですよね。それらを適切なバランスで、内容を吟味して行えば、病気になりにくくなります。毎日の過ごし方次第で大きな差がでてきてしまうと思います」 →vol.2 アンチエイジング目的の食事で気をつけることは?

根来秀行,アンチエイジング,ハーバード

食からのアンチエイジングについてより理解を深めるには

世界最先端のアンチエイジングと健康の法則をわかりやすく解説した“読むアンチエイジング・サプリメント”。食から、睡眠、運動など今すぐにでも実践できる、若さを保つための充実した内容が懇切丁寧に紹介されている。
数多の健康情報が巷にあふれているけれど、ハーバード大学での研究に裏打ちされた本書の方法なら信頼性も高い。意識、そして身体が変わっていくのを楽しんで。

『身体革命』(角川SSコミュニケーションズ)
根来秀行(著)