culture101215_1main
大御所プロデューサーのテディ・ライリー(Teddy Riley)は80年代以降、天才的な手腕でR&Bやヒップホップ、ポップといった様々なジャンルでアルバムをヒットさせてきた。 手がけたアーティストはレディ・ガガ(Lady Gaga)やブラックストリート(Blackstreet)、SWV(シスターズ・ウィズ・ヴォイセス)と多岐に渡る。

ライリーはまた、1991年にリリースした大ヒットアルバム『デンジャラス』をはじめ、昨年急死した天才アーティスト、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson, 享年50歳)のアルバムも手がけている。マイケルの死後にリリースされるニューアルバムの完成でも重要な役割を果たした。

『MICHAEL』と題されたそのアルバムは全14曲を収録し、日本では12月15日に発売される。その多くはジャクソンさんが2009年6月に急死する直前まで取り組んでいた新曲だ。

ライリーはアルバムの仕上がりに自信を見せ、さらにジャクソンさんの未発表曲を今後もリリースし続けるのに十分な素材があると確信している。

英BBCとのインタビューに応じたライリーは、まだ残っている未発表曲であと何枚のアルバムが作れるのかという質問に対し、「最低でもあと3枚か4枚になるだろう」と答えている。
「そのくらいたくさんの曲を残していると思う」とライリーは明らかにしたが、自身を含め、発表するためには「有能な設計者」の力が不可欠だと断言している。

ジャクソンさんが新曲を聴くことができたら、きっと喜んでくれるはずだとライリーは確信している。完璧なまでに的確なスタイルで完成させたという自負があるからだ。ミュージシャンの中には、未完成曲には手を触れるべきではないという者もいたが、ジャクソンさんはOKしてくれるだろうとライリーは信じている。

「きっと天国で笑って見ているはずさ」とライリーは笑顔で語っている。「賛否はあっても、『それこそみんなにやって欲しかったことだよ』って言っているに違いない」。


『MICHAEL』