クリスマスに雪が降ると、それをひとは“ホワイト・クリスマス”と呼んで、聖夜のロマンティックなムードもよりいっそう高まる。ウィンターシーズンの一大イベントであるクリスマスだが、世界には全く雰囲気の違うクリスマスを楽しむ 国々がある。たとえば南半球のニュージーランドのクリスマスシーズンは夏。当然雪はなく、ホワイト・クリスマスも皆無。日中の気温が30℃を超えることもあり、南島の一部では朝の5時から夜10時まで日が出ているので、明るい空の下でクリスマスを過ごすことになるのだ。そんな日本とは異なる環境&カルチャーのニュージーランドでお祝いされるクリスマスって一体どんなものなのか、ちょっと覗いてみたくはないだろうか?

まず、ニュージーランドでは赤・緑・白というクリスマスのイメージカラーは、ポフツカワという海の近くや岸壁にみられる赤い花が咲く木、生い茂っている緑の木々、そしてビーチの白い砂を指す。ディナーも、自宅やレストランでターキーやクリスマスケーキを囲むというより、最近はキウイバービーといって、ビーチなどの屋外でバーベキューを楽しむことが主流になってきている。大自然が育んだオーガニックな野菜、新鮮でおいしいシーフードやお肉を、野外に出てみんなでワイワイ言いながら食べて楽しむそう。そして締めくくりには、ニュージーランドならではの定番のケーキ、パブロバをいただく。クリスマスプレゼントも、日本ではマフラーや手袋などウィンターアイテムが人気だが、ニュージーではビーチサンダルなど夏物がクリスマスギフトとして店頭に並ぶ。

食事や街、人々の雰囲気も日本国内のロマンティックモード全開のクリスマスとは違う。眩しい太陽の下で南国ムードのクリスマスを過ごしてみるのもいいかも、と思った人はぜひ真夏のニュージーランドにエスケープしてみてはいかがだろうか。

ニュージーランド政府観光局公式Webサイト