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2010年春に日本への本格上陸を果たして以来、真の美を求める本格志向の人々から、圧倒的な支持を得ているラグジュアリースキンケアブランド「ビオロジック ルシェルシュ」。本国フランスで30年以上の歴史を持ち、 世界50カ国で愛されているが、人気の秘密は、身体機能と皮膚のストレスとの深い関わりを科学の視点から見つめなおす「インターフェース美容学」に基づいた肌への独自アプローチ。刻々と変わる肌の状態を、豊富な知識を持つセラピストが見極めたうえで、その人だけに合った“オートクチュール フェイシャル”が提案されるため、確かな結果を手にできると評判だ。そんな「ビオロジック ルシェルシュ」を導入しているハイアット リージェンシー 東京のスパ&ウェルネス「ジュール」は、この4月より開業6周年を記念して、専用機器を用いた新たな独自の肌診断“Skin Instant Lab(スキン インスタント ラボ)R”をスタートさせた。

私たちの肌は常に変化し続けている"瞬間肌”、それがスキンインスタント

f77e7bb4スキンインスタントとは、“瞬間肌”。人の肌状態は常に一定ではなく、いくつかの違った皮膚状態を持ち、生涯を通じてだけではなく一日のうちでも変化し続けるという「ビオロジック ルシェルシュ」ならではの発想で、その時々の肌に対応したケアを行うからこそ、最大限の効果が期待できるというわけだ。スキンインスタントをより正確に見極めるため、このほど導入されたのが、“Skin Instant LabR”で、本国ではドクターによる肌診断により、その人のためだけのトリートメントやオートクチュールスキンケア用品をカスタマイズするためのプログラムのなかで使用されている。日本にお目見えしたのは、セラピスト仕様に改良したものだ。

写真:本国パリのフラッグシップショップ「アンバサダード ドゥ ラ ボーテ

この新しい肌診断導入にあたり、現経営者の一人で、ブランドの設立者を両親に持つ、Dr.フィリップ・アリューシュが再来日した。3年前の来日時、veritaではDr.アリューシュからブランドコンセプトについて語っていただいたが、そのコンセプト、メソッドにはもちろん今も揺るぎない自信を持っている。
0097654「私たちが提供するのは、スキンインスタントに合った“ハイパーカスタマイズソリューション”です。オイリー、ドライ、混合肌といったお決まりの分類で肌を診断するのはナンセンス。まず、自分の肌を良く知っていただき、何が、そしてどんなケアが必要かを理解していただきたいのです」とDr.アリューシュ。「特に日本人の肌はとてもデリケートです。皮膚が薄く、その下にある脂肪質が少なく、肌がとても脆いという特徴があります。その場合、通常は肌がとてもドライになり敏感になるのですが、日本人の場合はそもそも防御力が弱いために皮脂が分泌されやすくなっています。そのため、ドライなのに吹き出物ができやすいという複雑で難しいトラブルが起きやすいのです。そこで必要となるのが、正常な皮脂膜の形成なのです」。

皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗でできている天然の保護膜。これが肌表面にあることで、さまざまな外界からの刺激より肌を保護している。「皮脂膜が正しく機能していないと、角質層の水分が失われやすくなり、保湿が十分できなくなり乾燥しやすくなるのです。そこで、正常な皮脂膜を形成させ、角質層にたまった水分を逃がさない皮膚作りをすることで、皮脂量、水分量のバランスを整え健康な肌へと導いてあげることがまずは重要です。ところが、こういった正しい知識がまだ日本では広まっているとは言えず、とても残念に思っています。日本人が持つデリケートな肌に、刺激の強いレーザーやピーリング、間違った美白ケアを行うことはとても危険なことだとぜひ理解していただきたいです」。

肌の状態を測定して、"今まさに必要な肌ケア”をすること

世界でも類を見ないほどデリケートで複雑な肌を持つ日本人にこそ、もっと肌について知ってほしい。そしてもっときれいになってほしい。Dr.アリューシュのそんな願いから、導入された“Skin Instant LabR”。セラピストによる問診、触診に続き、5つの機器により、美肌と関わりの深い以下の5項目が測定される。
1)保湿力:額、左右の頬、あごで水分量を測る保湿測定。
2)皮脂膜形成:水分の蒸散量から皮脂膜の形成具合(乾燥度)を測定。
3)弾力:しわになりやすい目の周囲で弾力測定。
4)色素沈着:肌の最も白い部分とシミを比べて色素沈着の度合いを測定。
5)皮脂量:肌にフィルムを当てて皮脂量測定。

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“Skin Instant LabR”で知ることができるのは、まさにDr. アリューシュが肌の基礎として大切だと強調していること。自らの肌のアンバランスを実際に数値で確認することで、トリートメントされる側も、トラブルの原因をしっかり認識し、正しいケア方法、そして健康な肌への近道を手にすることになるのだ。
「この機器は、まるで研究所。膨大な量の肌データが詰まっています。コンピュータープログラムを使用して結果を瞬時にグラフ化するため、誰にでも分かりやすい肌診断ができるのが大きな特徴です。さらに、これを使えばご自身の肌データが蓄積されていくため、トリートメントやホームケア後に、現在の肌と以前の肌状態を数値で比較することが可能に。肌の成長が目に見えるというわけです」もちろん、“Skin Instant LabR”で導き出された診断は、厳しい訓練を受けたセラピストたちが行う診断と大きく変わることはないものの、自分の状態がはっきりと数字で示されるとなれば、より説得力が増す。

そこで私も、実際に体験してみることに…

(text:June Makiguchi)

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