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左:Pam Gems / Piaf, 1986, Mikkelin Teatteri
右:Bertolt Brecht 1998 | Berliner Ensemble, 1997, Berliner Ensemble /VGD 


デンマークをはじめフィンランドなどの北欧デザインは、ここ日本でも久しく脚光を浴びている。 モダンで洗練されていながら、どこかぬくもりのある北欧デザインに多くのファンが魅了されてきた。ところがフィンランドのグラフィックデザインとなると、その実態はあまり伝わってきていないのが実状ではないだろうか。

フィンランドを代表するグラフィックデザイナー、カリ・ピッポは「良いポスターとは、シンプルで、力強く、シャープである」をデザイン哲学とし、「作品に不必要なものは何も含んでいない。しかし必須のものはすべて取り込んでいる」と語る。作品一つひとつについて、公にはあまり語らないカリ・ピッポだが、必要最小限の色数とタイポグラフィで表現される、極限までそぎ落とされた造形が、観る者に多くを語りかける。
本展では、ピッポ作品の真髄、劇場ほか文化イベントのポスターを中心に、日頃から描きためているドローイングも展示する。作品の1点1点からデザインの本質を感じ取るとともに、そこに森と湖の国フィンランドの風景を思い浮かべることができるかもしれない。2月6日16時より、カリ・ピッポが出演するギャラリートークも開催される。観覧は無料(要予約)。

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左から:Hommage á Toulouse-Lautrec, 2001, Nouveau salon des cent
Homage to Shigeo Fukuda 1932-2009, 2009, Art Poster Gallery, Helsinki
Kari Piippo, Theatre poster workshop, 2008, Maison du livre et de l´affiche


■ギャラリートーク
2月6日(水)16:00~17:30
出演:カリ・ピッポ
会場:DNP銀座ビル3F
入場無料/要予約/定員70名
※参加お申し込みは1月中旬より開始いたします。

■ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
Tel:03-3571-5206   11:00~19:00(土曜日は18:00まで) 
日曜・祝日休館
入場無料
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