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ニューヨーク・パンクの代表的存在であり、数多のミュージシャンからリスペクトを寄せられているパティ・スミス。 メイプルソープとの出会いから別れまでの20年間の半生を綴った自叙伝『ジャスト・キッズ』と、亡き夫や、弟妹たちなど、愛する者たちへ向けた詩を収めた詩集『無垢の予兆』が、2012年12月21日に発売された。これを記念し、昨年8月に発売したオリジナル・スタジオ・アルバム『バンガ』を引っ提げて、2013年1月22日の仙台を皮切りに、単独公演としては2003年以来10年ぶりの来日公演ツアーを開催中だ。

メイプルソープとの出会いから、別れまでを綴った
パティ・スミス自伝『ジャスト・キッズ』


kjhjhk「彼が死んだとき、私は眠っていた。」という出だしの序文から始まる『ジャスト・キッズ』は、ニューヨークを舞台に写真家ロバート・メイプルソープとの出会いから別れまでの20年を、綴ったパティ・スミスによる青春回想録。その後、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグら60~70年代カウンター・カルチャーの重要人物たちとの交流を育んでいく。ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリックス、アンディ・ウォーホル、サルバドール・ダリ、サム・シェパード、ジム・キャロル、トッド・ラングレンらとの出会いを瑞々しい筆致で描いた本作は、2010年度全米図書賞ノンフィクション部門受賞。映画化も予定されている。

パティ・スミス著『ジャスト・キッズ』
訳:にむらじゅんこ、小林薫/四六判/絶賛発売中
発行:アップリンク/発売:河出書房新社
価格:2,499円(税込)

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上:『ジャスト・キッズ』より 

パティ・スミスによる28篇を収めた
詩集『無垢の予兆』


no title命を授かった者たちへの愛に溢れたパティ・スミスによる詩集『無垢の予兆』は、亡き夫や、弟妹たちなど、愛する者たちへ向けた、やわらかなまなざしに満ちた詩の数々、1980年代から2007年までに書かれた28篇を収録。圧倒的な豊穣さで紡がれるパティ・スミスの言葉たち。

パティ・スミス著『無垢の予兆』
訳:東玲子/A5判変形/絶賛発売中
発行:アップリンク/発売:河出書房新社
価格:2,000円(税込)


70年代よりミュージックシーンを刺激し続けてきた伝説のロッカーパティ・スミス。音楽以外でも、詩、絵画、写真など、多岐にわたる分野でその才能を発揮するアーティストでもある。今回発売された彼女の半生を綴った自叙伝と詩集でその哲学や精神性に触れ、改めて今を生きる彼女の活動に注目してみたい。

パティ・スミス Patti Smith
1946年シカゴ生まれ。1967年ニューヨークで写真家ロバート・メイプルソープと運命的な出会いを果たし、以後深い協力関係を築く。一九七一年詩人としてデビュー、一九七五年パティ・スミス・グループを結成しアルバム『ホーセズ』をリリース。現在に至るまでニューヨーク・パンクの先駆者として、幾多のミュージシャンから尊敬される。2005年フランス文化省から芸術文化勲章受賞、2007年ロックの殿堂に選出される。本書『ジャスト・キッズ』で2010年度全米図書賞ノンフィクション部門受賞。2011年ポーラー音楽賞受賞。