stayhomegekijyo
ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、そして、セバスチャン・サルガド。名だたる写真家やフォトジャーナリストたちが愛したカメラとして、その名前を世界に知られるライカ。誰もが知るその華々しい歴史は、1913年にドイツの光学研究所であるライツ社から生まれた1台の画期的なカメラから始まっている。 それは、当時使われていた重い乾板の代わりに、35mm映画フィルム2コマ分の画面サイズを持つ小型カメラ。この誕生により、写真家たちは被写体にぐっと近づくことが可能になり、それがフォトジャーナリズムの原点になったとも言われる。

ph1なかでも、“永遠の名機”と呼ばれるライカM3の流れを受け継いでいるのが、現在も製造・販売されているライカM7だ。ライカらしいシャッター音や手に取ったときのずっしり感、機械的なデザインによる存在感や、強い衝撃からフィルムを守る堅牢さは、手軽なカメラが増えた現代でも魅力的だ。

だが、写真史に歴史を刻むブランドであり、その歩み自体がカメラの歴史ともいえるライカは、フィルムカメラを守るというミッションを貫きながらも、同時進行で時代を反映した製品も多く誕生させている。例えばライカC-LUX 1。数々の歴史を生み出してきた屈強なカメラの遺伝子を受け継いだ、世にも美しいデジタルカメラだ。パナソニックとの技術提携により誕生したこのライカ最小にして最軽量のコンパクトデジタルカメラは、これから写真を始めたいという人たちにとって、まさに“初めてのライカ”になってくれる存在だ。

ph2とはいえ、玄人好みのブランドとして名が知れ渡っているだけに、ライカなんて夢のまた夢、近づきがたいと考えている人も多いだろう。そんな人はぜひ、この4月にオープンしたライカ銀座店を訪ねてみて欲しい。ここは、世界で初めての直営店。製品のフルラインナップが紹介されているのはもちろん、過去のカメラを含むすべての修理、メンテナンスなどを行っているだけでなく、写真、そしてライカの魅力に誰もが気軽に触れられるサロンも用意されている。ライカ銀座店は、あらゆる角度から写真の楽しみを味わえる世界で唯一の場所なのだ。

カメラは美術品ではなくて、使うもの。製品は実際に手にとってこそ、その良さがわかるというもの。だからこそ、「いつまでも使える本物を」と考えているなら、ぜひ一度、ライカの世界に直接触れてみて欲しい。


information


ライカ銀座店
東京都中央区銀座6-4-1
Tel.03-6215-7070
営業時間:11:00〜19:00 定休日:月曜日