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様々な文化的背景を持った人々が集まる移民の国オーストラリア。それぞれの国の特徴が程よく主張しながらも溶け合って、随所で絶妙のハーモニーを奏でている。そんな多民族国家の恩恵を存分に受けているもののひとつが食文化だ。自然の恵みを一身に受けた素材を用い、オセアニア、アジア、ヨーロッパなどの料理がひと皿の中で見事に融合している。それがオーストラリアンキュイジーヌだ。

vol02_ttl2013-05-28_190054vol0202_subt01オーストラリアの豊かな食文化とともに発展してきたのがワイン文化。美味しい食があるところに、良いワインありというのは世界の常識だ。モダンオーストラリアンキュイジーヌの発展と共に、ゴールドコーストにも高品質のワインが数々生まれてきた。そんなワイン文化の発展に貢献してきたのが、ゴールドコースト近郊で最大規模といわれるシロメ・ワイナリーだ。

シロメで生み出されるワインは、過去3年で150もの賞を受賞。それぞれのブドウの個性を強調し、最大限に生かす製法で、国内外を問わず高い評価を得ており、どれを選んでも外れがないと評判だが、自分好みのワインを厳選するならテイスティングがおすすめ(5AU$/午前10時~午後4時30分まで)。女性に人気のスパークリングレッドワインや005年のヴィンテージものなど賞を多く取っているワインなどを、試飲してから購入できる(日本への配送も可)。

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(写真左)敷地内で栽培されたオーガニック食材をふんだんに味わえるワイナリー内レストラン「ラリーンズ」。オーストラリアのベストワイナリーレストランに選ばれたことも。(写真中央)テイスティングを体験できるセラー・ドア。ここでは、ワイン他、オリジナルグッズを購入できる。大きなワイン樽がインテリアに。(写真右)セラー・ドアでは、親切で知識豊富なスタッフが、好みに合ったワインをテイスティングさせてくれる。この日のスタッフはブルックさん。

2013-05-28_190334また、元ワインセラーだった多目的ホールや、広大な敷地を眺めながら焼きたてのスコーンや紅茶なども楽しめるレストランは、ウエディングパーティの会場としても人気。朝には、野生のワラビーも多く訪れるという。醸造所のガイドツアー(要予約)やコンサートなど、上質なワインだけでなく、さまざまな楽しみを提供してくれるシロメ・ワイナリー。ブリスベン国際空港とサーファーズパラダイスの中間に位置しているので、オーストラリアに降り立ったその足で最初に訪れる場所としてもおすすめだ。

(写真左)ウエディングパーティにも人気の「バレル・ルーム」。
(写真右)オーナー自慢の個人コレクションが並ぶワインセラー。


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シロメ・ワイナリー
ADD:850-938 MOUNT COTTON ROAD, MOUNT COTTON
TEL:+61 7 3206 2999

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世界遺産ラミントン国立公園内のオライリーズ・レインフォレスト・リトリートと同じオライリー一家が経営するこのヴィンヤードは、ゴールドコーストのヒンターランドにある風光明媚なカナングラの山奥にひっそりと佇む。ワイナリーとは違い、ヴィンヤードはワイン用のブドウを栽培し、醸造・商品化は提携ワイナリーで行うので、施設はこぢんまりとしていて、のんびりとしたムードが味わえる。

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敷地内の小川に住むというカモノハシ(platypus)に因んだワインが人気。樽を使わず醸造しフルーツの香りを生かしたプラティパスプレイ・アンウッデド シャルドネや、4種のブレンドで香り豊かなプラティパスプレイ・ディヴァインレッドなどは、ぜひ味わってほしい。築150年という歴史の染みこんだ母屋で行うテイスティング(5種で3AU$)は、雰囲気たっぷり。日本人スタッフも常駐しているので、言葉がわからなくても安心。スパークリング、赤、白のほか、甘く薫り高いデザートワイン、ワインを使った食品なども購入可能だ。

歴史を誇る建築と静かで美しい自然、上質なワインと美味しい料理が愛されているヴィンヤード。結婚式場としても人気なのも頷ける。

カナングラ・バレー・ヴィンヤー
ADD:LAMINGTON NATIONAL PARK ROAD, CANUNGRA
TEL:+61 7 5543 4011

(photo / shiori kawamoto, text / june makiguchi)