hongkong05
香港に行くと、あのショップへ行って買い物をして、このレストランで話題のシグネチャーディッシュを食して、あそこのスパでエステを体験して……と女性は何かと忙しい。限られた時間でいろいろ予定を立てすぎて、ちょっとのんびり街歩きというのはつい後に回しがち。だが、フォトジェニックな街並みを誇る香港では、観光、街散策も醍醐味のひとつだ。

vol03_ttl_01

vol04_pht03活気あるアジアらしい街並みが観られる油麻地(ヤウマティ)や旺角(モンコック)、英国統治時代の名残を感じさせるSOHO地域、古きよき香港を感じる上環(ションワン)、世界屈指の最新ビル群が立ち並ぶ金融・商業の中心中環(セントラル)、歴史ある寺院や市場がありどこかレトロな灣仔(ワンチャイ)など、どこを切り取ってもそれぞれが個性的で面白い。それらが隣り合って形作られる香港という街の本当の魅力は、歩いてみて始めてわかるというもの。地区が変わり街並みが変わるたびに、雰囲気も空気も、同じ香港だというのに、驚くほど違っているのが肌で感じられるはずだ。

そんな香港で今、散策ポイントとして最も注目を集めているのが、話題の新名所。ショッピングエリアとしても有名な尖沙咀(チムサアチョイ)の広東ロード沿いに登場した「1881ヘリテージ」だ。香港では珍しい部屋数30室という小規模なデザイナーズホテル「Hullett House」(10月中旬オープン予定)を中心に、ショップやレストランが集まった複合商業施設。ホテルとして使用われているメインビルディングは、1880年から1996年まで香港水上警察に使用されたヴィクトリア調の建造物。この貴重な歴史的なランドマークと調和するように、周辺のエクステリアもヴィクトリア調を意識。かつて漁村だったというこのエリアの文化に敬意を表しつつ、エクステリアにはいかりマークのレリーフや航海図など、海と関係の深いモチーフも散りばめられている。ホテルの内外には、実際に使われていた牢獄、厩、鳩舎、暖炉、防空壕、ガス燈、海を行き交う舟に時を告げる昔ながらのタワー、大砲なども。古い設備、施設などがそのまま大切に残され、歴史的な観光地としての側面も覗かせている。

vol04_ttl02

vol04_pht02この他にも、香港を見下ろせる絶景スポットの定番ヴィクトリアピーク、ランタオ島の大自然と南シナ海を見下ろしながら空中散歩ができるケーブルカーのゴンピン360、それに乗って訪れる世界最大のブロンズ製屋外座仏「天檀大仏」やパワースポットとして旅行者にも地元の人にも人気の「心経の道(ハートスートラ)」も見逃せない。

香港島を効率よく散策したいという人には、トラムを使うのがお勧めだ。西環(サイワン)&上環(ションワン)、中環(セントラル)、灣仔(ワンチャイ)、銅鑼灣(コーズウェイベイ)&跑馬地(ハッピーバレー)、天后~筲箕灣(ティンハウ~シャウケイワン)の人気5エリアを網羅できてしまうのでとても便利。気に入ったエリアで途中下車しながら散策すれば、今までと違った香港に出会えそうだ。

また、百万ドルの夜景を堪能できる夜のイベント、シンフォニー・オブ・ライツもぜひ体験したいイベントのひとつ。毎晩、ヴィクトリア湾の両側に建つビル群が、光と音のショーを展開。この街を訪れる旅人たちに、ロマンティックな夜を演出してくれている。

買い物、美食、観光地散策、パワースポットと楽しみは盛りだくさん。見どころ一杯の香港だから、今度はゆっくりと長期滞在でその魅力を堪能してみるのもよさそうだ。

2013-05-29_110240
2013-05-29_1129592013-05-29_113323

2013-05-29_1130192013-05-29_113334

2013-05-29_113028

2013-05-29_113037

2013-05-29_1130452013-05-29_113414

香港政府観光局
キャセイパシフィック航空