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世界的ファッション・デザイナーであるアニエスべーが、アニエス・トゥルブレという本名で初監監した『わたしの名前は...』が、渋谷アップリンク、角川シネマ有楽町ほかで10月31日(土)より公開が決定し、話題を呼んでいる。 アニエスベーは、これまでもハーモニー・コリン作品のプロデュースや、デヴィッド・リンチ監督作品『マルホランド・ドライブ』やクエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』など数々の映画で衣装をデザインするなど、映画に情熱を注ぎ続けてきた。「私は、旅で経験する出会いや日常から切り離された純粋な自由を描きたかったのです」とアニエスベー自身が語る本作は、10年以上前に新聞で読んだとある事件の記事をきっかけに、脚本も自らが手掛けている。

02このほど、アニエスベー監督が自らセレクトした4種類のチラシビジュアルが解禁された。映画の中のキーワードといえる赤いトラックの前で佇む主人公の少女セリーヌが印象的なメインビジュアルに、赤と青のコントラストが印象的なチラシの他、フランスのアーティスト、ジュリアン・ランゲンドルフによるイラスト(右画像)も日本オリジナルで作成。「ほんとうのことは、誰にも秘密」という意味深キャッチコピーが添えられている。

ストーリーは、フランス・ボルドー地方付近を舞台に、家を飛び出した少女と、トラック運転手をめぐる奇妙なふたりのロードムービー。主人公の12歳の少女は父親から虐待を受けていた。ある日、学校の遠足で出かけた海辺で偶然停まっていたトラックに乗り込んだ彼女は、スコットランド人のトラック運転手と共に逃避行に出る。フランス語と英語、言葉が通じない2人は、次第に心を通わせていくが…。

撮影はアニエスベーの友人たちの協力を得てパーソナルなユニットで行われた。『ジダン/神が愛した男』の監督で現代美術家のダグラス・ゴードンがトラック運転手を演じ、音楽にはフランスのエレクトロポップ・デュオ、エール(Air)のジャン=ブノワ・ダンケルが参加、米オルタナティブ・ロック界の最重要バンド、ソニック・ユースも未発表音源を提供している。また、アメリカン・アンダーグラウンドを代表する映画監督、ジョナス・メカスが撮影したシーンには、イタリアの政治哲学者アントニオ・ネグリが出演するなど、アニエスベーならではの豪華アーティスト、や文化人たちが集結した。アニエスベーが贈る珠玉のロードムービーを、この秋お見逃しなく。

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『わたしの名前は…』

監督・脚本・撮影・美術:アニエス・トゥルブレ(アニエスベー)
ゲストカメラマン:ジョナス・メカス
音楽:デビッド・ダニエル、ソニック・ユース
オリジナル音楽:ジャン=ブノワ・ダンケル(Air)
出演:ルー=レリア・デュメールリアック、シルヴィー・テステュー、ジャック・ボナフェ、ダグラス・ゴードン、アントニオ・ネグリ
提供:アニエスベー
配給、宣伝:アップリンク
2013年/フランス/126分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP/原題:『Je m’appelle Hmmm…』
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