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ここ数年、京都にはいくつもホテルがオープンしているが、外資系のハイブランドのホテル、町屋を改装した宿泊施設、日本資本の高級ホテルなど、ラグジュアリーからカジュアルまで幅広い。選択肢が広がる中で、 一口にカジュアルといっても京都らしさを感じさせる小洒落た雰囲気であったり、ユニークなアイデアで街を楽しめる仕掛けがあるなど工夫が凝らされていて、利便性や使い勝手の良さとローカルを楽しむエッセンスを両立させた新しいホテル群がトレンドだ。

観光名所が点在する京都を訪れる際は、夜までアクティブに動き、ホテルに滞在する時間は短いという人も多いだろう。旅の拠点として立地と価格を優先したい際にぴったりな一軒が、2020年3 ⽉25 ⽇(⽔)、新たに誕生。「コートホテル京都四条」のリブランドとなる「EN HOTEL Kyoto」だ。同ホテルは、全国で17のホテルを運営するThe COURT 株式会社のホテルブランドで、“⽇本のカルチャーとローカルの融合”そして“コントラスト”をコンセプトに、2016 年に渋⾕、2018 年に藤沢でオープン。「EN HOTEL Kyoto」が3軒目となる。

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「EN HOTEL Kyoto」が位置するのは、京都市内の繁華街、四条烏丸エリア。阪急京都線「烏丸」駅からも、地下鉄烏丸線「四条」駅からも徒歩約5分という至便な立地だ。すぐそばの四条通りには、京都各地へつながるバスがひっきりなしに走っている。ホテルは地下1階、地上11階の建物で、2 階から11 階部分が客室となっている。全108 室6タイプで15平米のツインルーム「Cozy Twin」を中心に、ダブル、トリプル、クアッドと多彩な客室タイプを取り揃えた。客室は決して広くはないが、シンプルな造りで、使い勝手はいい。全客室、和の感覚を感じる⼩上がりスペースを設えており、靴を脱いであがるスタイルには自然と寛ぎを感じる。

京都市⽴芸術⼤学の学⽣からもアイデアを募り、その⼀部をデザインやサービスに取り⼊れたというデザイン性も魅力。たとえば、客室フロアは、「異次元の京都に迷い込んだ」という設定。各客のエレベーターホール周辺を中⼼に、ユニークな演出と装飾を施している。3階では蓮が咲き誇り、4階では鯉が泳ぐ。7階は禅、8階は花札をイメージした空間となっていたりと、階によって雰囲気が異なるので、利用する部屋を替えれば、何度も新鮮な気分で楽しめそうだ。

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外観のテーマは、「Modernized ZEN(現代的な禅)」。1階にはエントランス&コミュニティースペース「EN LOBBY」を設け、⾦属製の京都の⼤型マップを設置した。壁一面には、ゲストが自由にピックアップできる、ホテルオリジナルの京都ガイドカード「Exploration(探検)カード」を用意。日本語と英語で書かれた「ヴィーガン」「クラフトビール」「銭湯」「クラフトショップ」「パン屋」「居酒屋」「カレー」などテーマに沿ったカードは100種類以上。自分だけのガイドブックを作り、気ままに旅をアレンジできる。ノープランで京都に来ても、あるいは、京都を良く知っているという人でも、カードをめくれば、新しい京都発見のきっかけになるかもしれない。

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地階にはラウンジ「EN LOUNGE」を配した。パブリックスペースが充実しているのも昨今のトレンドだ。ここで仕事をすることもできるので、ビジネスでの利用もおすすめ(夜の利用は深夜0時まで)。コーヒーや日本茶(無料)のほか、毎朝(7時~10時)、京都⽼舗「進々堂」のパンとフルーツの朝食(550円)も楽しめる。”都心を抜けてちょっとそこまで”、という気分で京都に足を向けたいときなどに、覚えておいて損はない。

取材・文/長谷川あや

information


EN HOTEL Kyoto(エン ホテル キョウト)

所在地:京都市下京区⻄洞院通四条下る妙伝寺町698
Tel:075-361-0505
https://www.en-hotel.com/kyoto
公式Instagram https://www.instagram.com/en.hotel/
公式Facebook https://www.facebook.com/enhotel/