Nyetimber
今年も春の到来を祝うイースターがやってきた。日本では復活祭と呼ばれる、キリスト教のお祭り、イースター。今年は4月4日(日)がその日に当たる。生命の誕生を象徴するイースターに合わせて、英国最高峰スパークリングワインNyetimber〈ナイティンバー〉では、チョコレートに代わって、ワインとよく合うレシピを、1928年創業の歴史ある英国の卵メーカーClarence Court Eggsと共に考案。 〈ナイティンバー〉とブリティッシュスタイルのアペタイザーで、イースターの食卓を華やかに、春のお祝いを楽しんでみてはいかが?




女性醸造家の情熱と卓越した専門性によって開花した
英国産スパークリングワインのこれから。


Cherie _Brad〈ナイティンバー〉は、英国南部のウェスト・サセックス州に位置する、スパークリングワイン専門のワインメーカーだ。自国のシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種のブドウに限定して英国産スパークリングワインを初めて造り上げただけでなく、"Perfectly British”の理念のもと、ワイン業界で数々の国際的業績を上げている。エステートの歴史は1086年の古きまで遡るが、現オーナーのエリック・ヘレマが2006年にエステートを購入し、翌2007年、醸造家のシェリー・スプリッグスとブラッド・グレイトリックス夫妻が参画したことで、わずか10年余りでシャンパーニュの名だたるメゾンに匹敵すると言われるまでに地位を高めることとなった。シェリーはカナダ生まれカナダ育ちで、大学時代にワイン醸造学を学び、卒業後はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカの最高級のワイン産地で、世界中から尊敬を集めるワインメーカーのもとで研鑽を積んだ。その後に〈ナイティンバー〉に参画して、2013年には権威あるシャンパーニュの評論家、トム・ステイーヴンソン著「シャンパーニュとスパークリングワインの百科事典」で90ポイントをマークし、世界的な醸造家の仲間入りを果たすと、2018年には、ロンドンで毎年開催されるインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で「スパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を女性で初というばかりでなく、シャンパーニュ地方以外の醸造家として初めて受賞する快挙を成し遂げた。

彼女の情熱と卓越した専門性に裏打ちされた〈ナイティンバー〉は、またユニークなテロワールにも支えられている。イングランド南部は、石灰質土壌でドーバー海峡の対岸、フランスのシャンパーニュ地方から続く地層と言われている。温暖化の影響もあり、この地域がワインの生産に最適な地域となり、ブドウにゆっくりと段階的な熟成時間を与えることができるようになっていることもあり、繊細な風味とクリスピーな酸味が表現されていることもその魅力になっているのだ。

そんな注目の〈ナイティンバー〉だが、今回イースターに寄せてラインナップの中から代表的な「ナイティンバー・ロゼ・マルチヴィンテージ」と「キュヴェ・シェリー・マルチヴィンテージ」に最適なマリアージュ・レシピが公開された。自宅でぜひトライして〈ナイティンバー〉の繊細で奥行きのある味わいと共にうららかな春のひと時を楽しんでみて!

Special Recipe Eggs Benedict with Prosciutto


ほのかな甘みを湛えた「ロゼ・マルチヴィンテージ」は春の季節にもぴったりな華やかさを備えた1本。フードペアリングとしては、サーモンや蟹、仔牛、ホロホロ鳥のほか、日本料理の出汁や味醂などの調味料との相性も良く、ちらし寿司などにもよくマッチする。イースターでの提案は、英国風のクラシックな組み合わせで楽しめる「エッグベネディクト プロシュート添え」。赤い 果実の風味とドライブレンドが、シルキーで少しピリッとしたオランデーズソースと塩辛いパルマハムにとても合い、ブランチに最適。

RSMV_Recipe<エッグベネディクト プロシュート添え>
準備時間:15分、調理時間:25分(6~8人分)
■オランデーソースの材料:
卵 4個
ホワイトワインヴィネガー 大さじ6
黒コショウ 6粒
タラゴン(あれば) 2枝
無塩バター 250g
レモンジュース

■エッグベネディクトの材料:
卵 4-8個
プロシュート 8スライス
イングリッシュマフィン 4個
無塩バター(室温にもどす)
ベビースピナッチ(サラダ用ホウレン草) 125g
塩とコショウ

■調理法:
① オランデ―ソースを作る。ホワイトワインヴィネガー、コショウ、タラゴンを小鍋に入れる。ヴィネガーを沸かし、半量になるまで煮詰めた後、小さなボウルに漉す。
② 鍋でバターの油分が出るまで溶かし、出てきた灰汁を取り除く。
③ 卵とヴィネガーをいれたボウルを小鍋で湯煎にかけ、泡だて器でよく混ぜる。常に混ぜながら、溶かしたバターをゆっくりと加える。スムーズなオランデ―ソースになるまで少し時間はかかるが、混ぜ続ける。最後にレモンジュースを加え、ポーチドエッグができるまで、時々かき混ぜながら、湯煎にかけて温めておく。
④ 少量のバターで、ベビースピナッチを炒めてしんなりとさせる。
⑤ 大鍋に水を入れ、沸騰しはじめたら、卵を割り入れ、お湯をゆっくりまわしながらポーチドエッグを作り、お好みに応じて3、4分ほどでスプーンですくう。
⑥ イングリッシュマフィンを半分に割り、バターを塗る。お皿に置き、ベビースピナッチ、プロシュート、卵を盛り付け、シルキーに輝くオランデ―ソースをかける。最後にグラスにスパークリングワインを注いだら、できあがり!

Special Recipe Passionfruit Soufflé


はちみつやシトラスを感じる爽やかなドゥミ・セックの「キュヴェ・シェリー・マルチヴィンテージ」はフルーツタルトや桜餅といったスイーツや、タイ料理のようなエスニックなお料理にも合う1本。イースターでの提案は、トロピカルな風味の「パッションフルーツのスフレ」。

DSCC_Recipe<パッションフルーツのスフレ>
準備時間:30分、調理時間:15分(4人分)
■材料:
無塩バター 室温に戻し、ココット皿に塗る分量
卵黄 2個分
卵白 4個分
グラニュー糖 大さじ6(型にコーティングする分を別量)
コーンフラワー 小さじ3
小麦粉 大さじ1
生クリーム 100ml
牛乳 100ml
パッションフルーツの果肉 5個分(種を取り除く)
粉糖 飾り用
マンゴーやパッションフルーツのピュレ、バニラアイス

■調理法:
下準備: 150ml~200mlのココット皿4つの内側を、無塩バターでコーティングする。側面、底面にグラニュー糖をふりかける。余分は取り除き、冷蔵庫に入れて冷やしておく。オーブンを180℃に余熱し、トレイを中段に入れる。
① 小さめのボウルに卵黄2個を入れ、グラニュー糖を加える。別のボウルで、生クリーム、小麦粉、コーンフラワーをスムーズになるまで混ぜる。
② 鍋で牛乳を沸騰する直前まで温め、よく混ぜながら、①のボウルへ少量ずつ混ぜる。濃くクリーミーなテクスチャーであるようにし、ダマができた際は、その都度、ボウルの側面で押しつぶす。
③ ②を鍋に戻し、弱火で温める。液が固まってくるまで、力強く、なべ底に焦げ付かないように気を付けながら、泡だて器で混ぜ続ける。充分固さになったら、火からおろし、パッションフルーツの果肉を少しずつ加える。液は余熱で加熱し続ける。
④ 次に卵黄とグラニュー糖を濃いペースト状になるまでまぜ、③に加え、なめらかになるまで混ぜる。鍋を火にかけ、液が泡立つまで温め、再び火からおろす。この時点で、カスタード状になっているので、粗熱を取る。
⑤ 水分や油分のついていない、大きなボウルに卵白を入れ、ツノが立ち、雲状になるまで泡立てる。 ⑥ ④の温度が室温まで下がったら、⑤の卵白を大きなスプーン1杯ずつ加え、スパチュラで泡をつぶさないようにやさしく混ぜる。色が均一になるまで混ぜ続ける。
⑦ ココット型に混合液をふちまで流しいれる。表面が平らになるようにする。スフレがひっかかりなく立ち上がるように、竹串などで、ココット皿の内側をなぞる。
⑧ トレイに均等に乗せ、14分加熱する。 途中でドアを開けない。 焼きあがったら、黄金色になっていることを確かめる。ココット型が小さいものの場合、時間を数分短くする。
オーブンから取り出し、粉糖を振りかけ、ピュレやバニラアイスと一緒に、スフレをキュヴェ・シェリーと共に楽しんで!