anayukiCaissie Levy as Elsa in FROZEN on Broadway. Photo by Saint ©Disney 海外公演より

ディズニーの劇場版長編アニメーション『アナと雪の女王』(2013年公開。日本公開は2014年)のミュージカル版が、2021年6月24日(木)、東京・NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]で日本初演の幕を開ける。 ミュージカル版は2018年3月にニューヨークのブロードウェイで初演され、アメリカツアー、シドニー公演を経て今回、日本初上陸を果たす。非英語圏での上演は今回が初めてだ。日本上演を手掛けるのは、劇団四季。当初は2020年9月10日から、こけら落とし公演として上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されていた。



ミュージカル版は、アニメ版で監督と脚本を務めたジェニファー・リー。舞台版に際して、エルサとアナという2人の姉妹のキャラクターに、繊細な心情描写を加え、大人向けの上質なエンターテインメントへと昇華させた。舞台版では、アニメ版の作曲を担当し、劇中曲「Let It Go~ありのままで~」でアカデミー歌曲賞を受賞したロバート・ロペス&クリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が10曲以上の楽曲を書き下ろした。エルサが「自分は本当に怪物なのか」と、魔力を持って生まれ、それを隠し、悩み続けてきた心情を歌い上げる「モンスター」など、新たな楽曲との出会いも楽しみのひとつだ。

日本語訳詞、日本語台本は、アニメ版の訳詞を担当し、「ありのままで」という名訳を生み出した、高橋知伽江が担当。2015年に日本初演を迎えたディズニーミュージカル『アラジン』(現在もロングラン上演中)でも日本語訳詞を手がけており、その成果が認められ、第23回読売演劇大賞で優秀スタッフ賞を受賞している。

演出は『RED』でトニー賞を受賞したほか、オリビエ賞などさまざまな受賞歴を持つマイケル・グランデージ氏が担当。演劇的想像力と、最新鋭のプロジェクションマッピングとLEDパネルなど最新技術を融合させた手法で、劇場空間いっぱいに雪と氷の世界を表現する。クリストフの相棒でもあるトナカイのスヴェンも、舞台版ならではの表現となっているのでお見逃しなく!

劇団四季は、5月末にマスコミに稽古場を公開。「生まれてはじめて」「ありのままで」など、おなじみの楽曲を披露し、仕上がりの良さを再認識させた。四季では、演出アソシエイトのエイドリアン・サープル氏など、来日した海外スタッフとともに作品づくりをすすめている。スペクタクルな世界観を創出する。合同インタビューでは、「アナは夏至の6月21日、エルサは冬至の12月21日生まれ」という、興味深いエピソードも披露された。

現在、6月24日(木)から12月31日(金)公演分のチケットを販売中だが、一般発売当日の5月30日(日)の時点で23万9千枚超の売上を記録。これは12月31日(金)までの総席数25万7千席の約93パーセントに相当し、一般発売初日段階での記録としては、劇団史上最高販売枚数となった。これを受け、四季では、急遽、22年6月24日(木)までの公演延長を発表している。

information


『アナと雪の女王』

2021年6月24日(木)開幕
公演期間: 開幕ロングラン上演(チケットは、12月31日(金)公演分まで発売中)
会場:NOMURA 野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]
所在地:東京都港区海岸1-10-45
https://www.shiki.jp/applause/anayuki/