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京都・東山三十六峰のひとつ華頂山の麓に佇み、美しい古都を望むウェスティン都ホテル京都は、創業130年の歴史を誇り、市内屈指のラグジュアリーホテルとして古くから国内外の著名人に愛されてきた。 ここ数年にわたり、同ホテルは130周年を記念して大規模リニューアル工事を進めてきたが、ホテル敷地内に湧出する天然温泉による京都最大級のスパ施設SPA「華頂」の完成をもって、ついに2021年4月6日(火)にグランドリニューアルを迎えた。生まれ変わったウェスティン都ホテル京都は、快適な客室はもちろん、大規模な天然温泉スパのほか、有名フランス人シェフのドミニク・ブシェ氏が監修する初の鉄板焼きレストランのオープンなど話題満載。さらに、1959年に建設された数寄屋風建築の別館「佳水園」も2020年7月にリニューアルを終えて一新された。本館・別館ともに、古き良き部分は継承しつつも、新しい時代のニーズに相応しいモダニティを備えて、古都・京都での新しいラグジュアリーステイを約束する。




全客室をリニューアル! デザインコンセプトは、“The Queen Of Elegance”sen

全館リニューアルに際しデザインを監修したのは、数々の有形文化財、重要文化財を手掛けてきた建築家・村野藤吾氏。「The Queen Of Elegance」、まさしくそのコンセプトに相応しく、全館を通して優美な曲線美を特徴としエレガントで洗練された空間に生まれ変わった。
kyoto_westin2客室はもともと499室だったが、266室へ改修。2室を1室にすることで平均客室面積を35㎡から50㎡に拡大。ゆとりができたところに、ソファでくつろげる快適なリビングスペースを設えた。曲線美をもたせたインテリア、鴨川の川床をイメージしたカーペット、梅の花を模したデザインなど東山の自然を感じさせるモチーフが随所に散りばめられ、伝統的なレトロさと優美なモダンさの巧みなバランスが垣間見える。窓の外には東山の雄大な景色や街並みが望める。余談になるが、筆者の滞在したジュニアスイートの部屋から眺められた京都市動物園のゾウたちの姿も微笑ましかった。

有名フランス人シェフ ドミニク・ブシェ氏監修
和と洋の味覚が融合する、高級フレンチと初の鉄板焼きに熱視線!
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旅の楽しみの一翼を担う美食に関しての大きな話題として、同ホテル本館3Fに2019年12月にオープンした2つのレストランをご紹介したい。フランス・パリと東京でミシュラン1つ星を獲得しているフランス人シェフのドミニク・ブシェ氏が手掛ける高級フレンチレストランDominique Bouchet Kyoto「Le RESTAURANT」がオープン。店内はパリのアパルトマンをコンセプトにした高級フレンチならではの居心地の良い空間。京都産の食材にドミニク氏が継承してきたフランス料理の神髄を織り交ぜた一皿に舌鼓みを打ちつつ京都の美食を楽しみたい。 kyoto_westin3 「Le RESTAURANT」と同時にオープンしたもう一つのレストランが、Dominique Bouchet Kyoto「Le Teppanyaki」だ。カウンター26席を備え、同氏が手掛ける初の鉄板焼きとあってフーディの間でも注目度が高い。フレンチらしい前菜に、京都産の肉、神戸牛などのブランド牛をメインに、魚介や締めのお食事、デザートに至るまで同氏のオリジナリティが光る。
kyoto_westin6 「Le RESTAURANT」はランチ8,900円~、ディナー17,800円~。「Le Teppanyaki」はランチ7,600円~、ディナー17,800円~。(税・サービス料込み)また同店内にあるウォークインワインセラーには、約300種、2500本ものワインが用意され、ワインリストからお好みのワインをチョイスできる。

天然温泉SPA「華頂」が誕生!庭園と一体になる半露天風呂で疲れを癒す
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kyoto_westin5今回のグランドリニューアルの目玉とも言えるのが、天然温泉SPA「華頂」のオープンだ。広々とした贅沢な空間のロビーから階段を降りるとスパへのエントランス。華頂山や琵琶湖疏水との調和をコンセプトに、水路閣をイメージしたデザインのスパは総面積約2,100㎡を誇り、京都市内では最大級のスパ施設となる。温泉の有無は、日本人の滞在先のチョイスにとってかかせないポイントだ。SPA「華頂」には大小2つの内風呂と、庭園と一体となる半露天風呂、ジャグジー、男湯にはサウナが、女湯にはスチームサウナが完備されている。ホテルの敷地内から掘削された天然温泉、京都けあげ温泉は、筋肉疲労の緩和や疲労回復、冷え性等にも効用があり、日常の疲れを解き放ってくれる。
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川端康成に愛された数寄屋風別館「佳水園」も大人の極上お籠り宿へ一新。sen

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文豪・川端康成が古都・京都を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた長編小説『古都』を執筆したのは、1961年の春から冬にかけての京都でであった。場所は、他でもないウェスティン都ホテル京都の「佳水園」である。1959年に村野藤吾氏の設計によって建設された数寄屋風別館「佳水園」は、自然の地形を生かした高低変化に富む棟配置や銅板葦の屋根に連なり、幾重にも組み入った庇などが空間に独特なリズムを与え、唯一無二の滞在先として国内外の人々から愛されてきた。 kyoto_kasuien2 このほどの大規模リニューアルで、NAP建築設計事務所が設計を監修し、村野藤吾氏の繊細な外観や自然の岩盤を利用した庭園や白砂の中庭といったパブリックスペースの趣はそのままに、スチール棒で編んだ下地窓、三次元和紙によってリモデルした村野ブラケット照明や七宝編みのナイトランプなど、現代技巧が調和した現代数寄が誕生。全12室の客室は平均面積約70平方メートル。すべての部屋はリビングとベッドルームが分かれたつくりで、書斎も設けられている。バスルームには高野槇や檜を使用した浴槽で天然温泉を堪能できる。モダンな洋風、落ち着きのある和風など、どの部屋もそれぞれに設えや趣が異なり、眺められる景色も違う。あなただけのお気に入りの一室を見つけてもよいし、訪れるたびに違う部屋を選んで楽しむのもよいだろう。
kyoto_kasuien3もちろん「佳水園」の宿泊客も、ホテル内本館のカフェやバーを利用できる。ホテルならでは快適性と女将のいる旅館ならではのくつろぎをいいとこ取りで満喫できる、まさに、一度は大切な人と泊まってみたい大人の極上お籠り宿。流れるくつろぎの時間がもたらす幸福な記憶はかけがえのない思い出になる。そんな過ごす時間の質にこだわる人におすすめしたい一軒だ。

information


001−外観(161128) (2)ウェスティン都ホテル京都

所在地: 京都府京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)
Tel:075-771-7111
室数:全266室
チェックイン:15:00、チェックアウト:12:00
アクセス:京都駅(八条口)からシャトルバスで約25分