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コロナ禍もようやく落ち着きを見せてきて、明るい光が差し込みつつある2021年のクリスマス。とはいえ、まだ油断はできず、家族やごく親しい人たちと過ごす人が多いのではないだろうか。そうしたなかでもパッと気持ちが華やぎ、ラグジュアリーな気分を味わえるとっておきのクリスマスケーキが、今年もたくさん登場している。 雪の結晶あり、サンタクロースの帽子あり、モミの木あり、ヒイラギあり、はたまたファンタジックな浮雲あり。大人をも魅了する洗練されたスタイルとスペシャルな味わいに心ときめかせ、笑顔あふれる素敵なクリスマスを過ごしたい。

#ピエール・エルメ・パリ
果てしなき夢想の世界にたゆたうノエル「ビュッシュ オリジーヌ」



christmas2021_cake01 「ピエール・エルメ・パリ」の今年のノエル(クリスマス)コレクションのテーマは、「レヴリ アンフィニ」(果てしなき夢想)。イラストレーターのサフィア・ワレスさんが描き出すのは、生い茂る花壇を備えた素晴らしい庭園と浮雲からなる、ファンタジックで想像力にあふれた夢幻世界だ。
"浮雲の花"をはじめ、その美しいモチーフが散りばめられた「ビュッシュ オリジーヌ」は、ビターチョコレートの力強く奥深いアロマを心ゆくまで楽しめるビュッシュ・ド・ノエル。シャンティイクリーム、ビスキュイ、クレーム、サブレ、グラサージュとすべてがビターチョコレートの味わいで構成され、サブレに加えられたフルール・ド・セルの塩気がアクセント。軽やかさや濃厚さ、なめらかさ、ふんわり、サクサクと変化に富んだ食感が楽しく、間にパリパリと軽快に弾ける極薄のビターチョコレートも。チョコレート好きにぜひおすすめしたいひと品だ。

<ピエール・エルメ・パリ>
www.pierreherme.co.jp/
商品名:ビュッシュ オリジーヌ
価格:6,210円(税込)
サイズ:縦17cm×横9cm
予約受付:ピエール・エルメ・パリ直営ブティック、およびオンラインブティックwww.pierreherme.co.jp/
受け渡し期間:12月20日~25日
お問い合わせ:ピエール・エルメ・パリ 青山
住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F
Tel:03-5485-7766

#シャングリ・ラ 東京
遊び心を追いかける香りの余韻が魅惑的 「サンタクロース ムースケーキ」



christmas2021_cake02今年、「シャングリ・ラ 東京」の新たなペストリーシェフとして、マカオの「ロブション・オ・ドーム」や六本木の「ルワンジュ東京」でシェフ・パティシエを務めた経歴を持つ入鹿貴史さんが就任。軽やかさとともに食感や味わい、香りの変化を大切にする入鹿さんの持ち味が、クリスマスケーキにも遺憾なく発揮されている。
サンタクロースの真っ赤な帽子がモチーフの「サンタクロース ムースケーキ」は、シュワシュワ軽いイチゴのムースや、果実感たっぷりでみずみずしいイチゴとラズベリーとカシスのゼリー、ラズベリーのスポンジ、ローズが香るクレーム・ブリュレ、チョコレートのビスキュイの組み合わせ。真っ白なポンポンと縁取りは、ココナッツのマシュマロで作られている。口当たりはやさしく、弾けるように広がるベリーのフレッシュ感と甘酸っぱさが印象的。食感もさまざまで、ローズの上品な香りが後を追いかけ、うっとりするような余韻を残して消えて行く。

<シャングリ・ラ 東京>
www.shangri-la.com/jp/tokyo/shangrila/
商品名:サンタクロース ムースケーキ
価格:7500円(税込)
サイズ:直径18cm
予約受付期間:12月22日まで受付中(ザ・ブティック by シャングリ・ラ、およびオンラインブティック )※受け取り希望日 3 日前までに要予約。
受け渡し期間:12月15日~25日、「ザ・ブティック by シャングリ・ラ」にて。
お問い合わせ:シャングリ・ラ 東京「ザ・ブティック by シャングリ・ラ」
住所:東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館 1F
Tel:03-6739-7888

#ザ・キャピトルホテル 東急
ラム酒が薫る、ビターで大人なガトーとともに「ノエルショコラ」



christmas2021_cake03「ザ・キャピトルホテル 東急」の今年のクリスマスのテーマは、「トラディショナル クリスマス」。シェフ・パティシエの安里哲也さんが手がける、見た目も味わいも手が込んでいて魅力的なクリスマスケーキの数々が、特別な聖夜に彩りを添える。
モミの木が美しく並ぶ「ノエルショコラ」は、大人の味わいに心惹かれる濃厚なチョコレートケーキ。数種類のチョコレートをブレンドしたまろやかなムースの中から、ラムレーズンのクレーム・ブリュレとラム酒のガナッシュ、小麦粉不使用のしっとりしたビスキュイ・ショコラが現れ、塩気が効いてサクサクしたガレット・ブルトンヌ・ショコラが土台に。上には深煎りコーヒーのクリームが絞られている。口に運べばダーク、ミディアムと2つの異なるラム酒が力強く香り立ち、コーヒーやチョコレートのほろ苦さや深みと調和。落ち着きと気品を感じさせるふくよかな余韻がどこまでも広がっていく。

<ザ・キャピトルホテル 東急>
www.capitolhoteltokyu.com/
商品名:ノエルショコラ
サイズ:縦27cm×横7cm
価格:5,184円(税込)
予約期間:12月20日まで受付中(ペストリーブティック「ORIGAMI」、ホテルのWebサイト)。※受け取り希望日 3日前までに要予約。
受け渡し期間 : 12月15日~25日
お問い合わせ: ザ・キャピトルホテル 東急 ペストリーブティック「ORIGAMI」
住所:東京都千代田区永田町2-10-3 B2F
Tel:03-3503-0208
#パーク ハイアット 東京
白雪舞う栗と洋ナシとバニラのハーモニー「ブッシュ フロコン」



christmas2021_cake04 フランス出身のジュリアン・ペリネさんが、「パーク ハイアット 東京」のエグゼクティブ ペストリーシェフとして、初めて迎えるクリスマス。日本の食文化や食材を探求し、洗練されたクリエイティビティを発揮するペリネさんが、何度も試作を重ねて完成させた自信作の数々が、スタイリッシュなクリスマスケーキとなって登場する。
雪の結晶(フランス語で、flocon)から名付けられた「ブッシュ フロコン」は、栗と洋ナシ、バニラがハーモニーを奏でるブッシュ・ド・ノエル。クリスマスには欠かせないパン・デピスのスパイスを加えた洋ナシのジャムと、サクサクした食感を加えたプラリネ、マロンスポンジ、マロンクリームを、バニラが香るフロマージュブランのムースがやさしく包み込む。上に絞られたバニラ風味のとろりとなめらかなクリームは、屋根に降り積もる雪をイメージ。甘みを抑えて素材の風味を最大限に引き出したみずみずしい味わいが、食後にもふさわしく、穏やかにしみ渡る。

<パーク ハイアット 東京>
https://restaurants.tokyo.park.hyatt.co.jp/news/3432.html/
商品名:ブッシュ フロコン
サイズ:縦25cm×横8cm
価格:7,000円(税込)
予約期間:12月23日まで受付中。※受け取り希望日 2 日前までに要予約。
受け渡し期間 : 12月17日~25日 
お問い合わせ: パーク ハイアット 東京「ペストリー ブティック」
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1-2 2F
Tel:03-5323-3462
#コンラッド東京
オレンジの香りと果実味にあふれる爽やかなひと時を「ラポストール」



christmas2021_cake05 国際的なコンクールで優勝経験を持つペストリーシェフ、岡崎正輝さんが率いる「コンラッド東京」のペストリーチームが丹精込めてつくる、クリスマススイーツの数々。今年は、チームの一員である小野瀬遵さんが「第1回グランマルニエ杯コンクール」で準優勝し、その受賞作をアレンジした「ラポストール」が香り豊かに登場する。
主役となるグランマルニエ(オレンジのリキュール)を贅沢に加えたムースに合わせたのは、皮と実を使ったオレンジのジュレやジャム、清々しいジャスミンティーのクリーム、オレンジの皮を加えたサブレ、ピスタチオ風味のビスキュイなど。グランマルニエの華やかな香りと、フレッシュ感あふれるオレンジの果実味が一気に押し寄せて響き合い、体中がオレンジの香りに包まれるさわやかなひと品となっている。“Merry Christmas”の文字と柊、雪の結晶があしらわれたデコレーションも、クリスマスムードいっぱいだ。

<コンラッド東京>
https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp
商品名:ラポストール
サイズ:直径15cm
価格:7,300円(税込)
予約期間:12月23日まで受付中(ホテルWebサイト)。※受け取り希望日 3 日前までに要予約。
受け渡し期間 :12月1日~26日、オールデイタイニング「セリーズ」(28F、12月1日~22日)、「会議室I」(28F、12月23~26日) 
お問い合わせ:コンラッド東京
住所:東京都港区東新橋1-9-1
レストラン予約Tel:03-6388-8745
記載のクリスマスケーキの予約は売り切れ次第終了する可能性あり。

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瀬戸理恵子 フードエディター・ライター

1971年東京都生まれ。銀行勤務を経て2000年にパリへ製菓留学し、エコール・リッツ・エスコフィエ、ル・コルドン・ブルー パリで菓子ディプロムを取得。ピエール・エルメ氏のもと研修を重ねる。2001年帰国し、月刊誌「料理王国」、「料理通信」の編集部を経て、2009年独立。お菓子を中心にフリーランスのフードエディター・ライターとして活動中。監修・共著に「東京手みやげ 逸品お菓子」(河出書房新社)など。このほか、「『オーボンヴュータン』河田勝彦の郷土菓子」(誠文堂新光社)『アテスウェイ 川村英樹の菓子』など、パティシエの書籍製作も手がける。