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温泉のある山岳リゾートでワーケーションをしたら、きっと仕事もはかどるはず! と、晩秋、「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」に出かけてみた。「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」は、2020年7月、「くろよんロイヤルホテル」をリブランドするかたちでオープンした、日本国内2軒目となるホリデイ・インリゾートブランドのホテルだ(1軒目は、「ANA ホリデイ・イン リゾート宮崎」)。 アクティビティを含めた滞在体験を通じて、ホリデイ・インリゾートブランドが掲げるテーマ「心から笑顔になれる楽しいこと。家族で遊んで学び、思い出を作ること」を提供している。

◎ホリデイ・インリゾートをファミリーで遊び尽くす!sen

2020_0006_2バスを降りると、東京とは明らかに異なる澄んだ空気が頬を撫でた。誰もいないところに移動し、マスクを外して深呼吸すると、体全体が研ぎ澄まされるような感覚を覚える。そして、なにより度肝を抜かれたのは、リゾートのスケールの大きさだった。47万平米という広大な敷地面積を持つ、「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」での過ごし方の選択肢は多彩だ。

パターゴルフ場、全天候型の3面のテニスコートがあり、「日向山ゴルフコース」にも隣接。館内には、室内温水プールや24時間利用できるフィットネスセンターもある。「キッズクラブ」も人気だ。館内に配された小さな宝箱を探し、中に入っているカードに書かれた文字を組み合わせる宝探しなど、子どもが楽しみながら、信濃大町周辺の自然と戯れることができる仕掛けも用意されていた。ホテルフロント横にある「リゾートセンター」では近隣の観光情報を得ることができる。黒部ダムの歴史や、地域の情報をパネルが映像などで伝えるギャラリーも興味深い。
anakuroyon_06anakuroyon_04ワーケーション目線では、大きめのテーブルが用意されているのがうれしい。ファミリーなどで訪れた際も、しばし部屋から離れ、こちらのスペースを利用し、仕事に没頭することもできそうだ。さまざまな椅子が配されているのも気分が上がる。葛温泉の引湯をかけ流した温泉は、同リゾートに滞在するハイライトのひとつといっていいだろう。迫るような森に面した露天風呂では、森に抱かれながらの湯浴みが堪能できる。リゾート内を移動しているだけで、森林浴を楽しめるような爽快さを覚える。聞けば、館内のどこにいても外の森を見渡せるように設計に工夫を凝らしたという。anakuroyon_01 ホテルの外も楽しい。信濃大町は、立山黒部アルペンルートの玄関口。黒部ダムまでは十数キロほど。周辺には、カヌーやラフティングを楽しめる仁科三湖や犀川、トレッキングコースのある山々があり、北アルプスの麓でのトレッキングや湖での SUP(スタンドアップパドル)、ハイキング、スキー、サイクリング、キャンプなどさまざまなアクティビティが楽しめる。お酒が飲みたい向きは、信濃大町駅近くの商店街には、「市野屋」「薄井商店」といった酒蔵に足を運んでみては?  anakuroyon_05「市野屋」は事前予約すれば見学可能。「薄井商店」は見学はできないがお酒の購入は可能だ。また、そのすぐ近くには、北アルプスの銘水でつくるクラフトビール工場併設のビアバー「北アルプスブルワリー」がある。いずれのお酒も、北アルプスの水の清らかさが存分に味わえるはずだ。なお、最寄り駅となるJR信濃大町駅からリゾートまでは、1日4便、無料のシャトルバスが出ている。

◎北アルプスの自然に馴染むモダンスイート。sen
anakuroyon_03客室は20.6平米のスターンダードダブル・ツイン、洋室と和室の両方が楽しめるモダンジャパニーズルーム、1階にリビング、2階は寝室を配した2フロア構成の約73平米のデュプレックスなど8タイプ全73室。窓から飛び込んでくる緑が目に鮮やかな、森に抱かれた同ホテルならではの、グリーンを基調としたデザインはなんともさわやか。背筋がしゃんと伸びる気がするのは気のせいだろうか。
anakuroyon_022タイプのファミリールームは、子ども連れに大人気! 子ども専用部屋がある「キッズスイート」は、長野の名産であるりんごをかたどったテレビや二段ベッドのほか専用のクローゼットやシャワー・バスブースが設置されている。なお、同リゾートでは、ホリデイ・インリゾートブランドのコンセプト「キッズステイ&イートフリー(Kids Stay & Eat Free )」を踏襲しており、12歳以下の子どもの添い寝と専用メニューの飲食は無料だ。

◎老若男女が楽しめる人気のダイニングで長野の旬をたっぷりいただく。sen
anakuroyon_08 料飲施設は2つ。メインダイニング「ボタニカ」と、ロビーのカフェ&バー「エデン」だ。「ボタニカ」では、長野県の旬の食材をふんだんに使った和洋折衷のメニューを提供。基本はビュッフェスタイルだが、メイン料理は選択制。「信州サーモンのポワレ -白ワインソース-」 「信州雪鱈のスチーム -マッシュルームソース-」「信州ポークのロースト -自家製アップルソース-」 など地域色豊かなメニューが並ぶ。
anakuroyon_07 料理は季節によって異なり、現在は、クリスマスモードあふれる限定のコースが用意されているとのこと。信州ならではの冬の味覚をふんだんに使用した「信州サーモンのマカロン」や「信州プレミアム牛フィレとオマール海老〜信州赤ワインソースと池田町産ハーブバター添え〜」など、気になるものばかり。ちなみに、ファミリー向けのプランでは、ホテルオリジナルマスコット“キッキー・ウィッキー”がプレゼントを客室に届けてくれるらしい(ちょっとうらやましい!)。

澄んだ空気と良質な温泉、地元の自慢の旬の食材を存分に味わえるレストラン、この地ならではの自然をいかした施設──、仕事がはかどる条件は整っている。気分転換できるアクティビティも豊富だ。冬はスキーやスノーシューが中心となるが、四季を通じてさまざまな楽しみ方ができるのは、ここ信濃大町ならでは。長野県でも標高が高い場所に位置しているため、GW頃に桜が楽しめるのも魅力だ。少し気は早いが、遅めの桜を観に出かけてみるのもいいかもしれない。

text by Aya Hasegawa
information


2020_0002ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

所在地:長野県大町市平 2020
Tel:0261-22-1530
e-mail:info.hirkuroyon@ihg.com
客室:全73室