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イタリアを代表するファッション・ブランド「アルマーニ」が、そのグラマラスな世界観とともに展開するラグジュアリーホテルが「アルマーニ ホテル」だが、ここドバイにはミラノに先駆け2010年にOPENした世界初の「アルマーニ ホテル ドバイ」がある。

贅を尽くしたホテルがひしめくドバイにあってもそのロケーションは別格。なにせ世界一高い建築「ブルジュ・ハリファ」内にあるのだから。2010年に誕生した「ブルジュ・ハリファ」は高さ828メートルの206階建てと、634メートルの東京スカイツリーも見上げるような超高層ビル。なにもかもが桁外れのスケールの「ブルジュ・ハリファ」は「世界一高い居住スペースがある建造物」や「世界一階数が多い建造物」など8つのギネス世界記録を持つことでも知られているが、そのハイライトが「アルマーニ ホテル」なのだ。



世界最高峰ホテルにある至高のイタリアン
Armani/Ristorante/アルマーニ/リストランテ


dubai_arumani_011階から8階の低層階に38階、39階を加えた合計10フロアには全160室のゲストルームと6つのレストラン、さらにバーやスパなどさまざまなシーンに応じてゴージャスなホテルライフが楽しめるエンターテインメント色満載の作りになっている。OPEN翌年に公開された映画「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」の舞台となったことで記憶がある人も多いのではないだろうか。

レストランは和食、インド料理、地中海料理と国際都市ドバイらしくバリエーション豊かだが、メインとなるのがイタリア料理「Armani/Ristorante(アルマーニ/リストランテ)」だ。客室同様、レストランのインテリアは落ち着いた色調のゴールドとブラウンやシルバーでまとめられたシックな配色で、家具や照明器具に至る細部にまでジョルジォ・アルマーニ本人が自らデザインしたという力の入れようだ。シェフを務めるのはイタリア人、ジョヴァンニ・パパさんで料理を通じてイタリアを体感する「クリナリー・エクスペリエンス」を提唱している。
dubai_arumani_02中でも最高級のメニュー「エクスクルーシブ・ジャーニー」はモエ・エ・シャンドン・インペリアル・ブリュットの食前酒とともにスタートし「北海道産ホタテ カリフラワー キャビア」(写真トップ)、新鮮な牛のタルタル「ブラックアンガスのバットゥート」、冷たい仔牛肉のツナソース「ヴィテッロ・トンナート」が相次いで登場した。
dubai_armani11(写真)左:「ブラックアンガスのバットゥート」 右:「ヴィテッロ・トンナート」。

見目麗しいグリーンの米料理はシチリア産赤海老とアロマティックハーブを使った「リゾ ガンベリロッシ」だ。エビとリゾットという大胆な組み合わせだがこれが実にいいマッチング。
dubai_arumani_04(写真)「リゾ ガンベリロッシ」。

「これはわたしのシグネチャーディッシュです」とシェフのジョヴァンニさんが運んできてくれたのが「ボットーネ ブルーオマール」で、ボットーネと呼ばれる手打ちパスタの中にブルーオマールをたっぷりと詰め込んであるエビ好きにはたまらない最高級パスタ。メインは地中海の高級魚カサゴをレモンとディルのソースで爽やかに味付け。魚介類を中心としたイタリア料理の本領発揮ともいえる満足感あふれるコースだった。
duabi_armani-09(写真)左:「ボットーネ ブルーオマール」 右:「カサゴ レモンとディルのソース」。

この日は見られなかったが、タイミングがよければ窓の外には高さ150メートルまで吹き上がる世界最大の噴水ショー「ドバイ・ファウンテン」が見られる。これは毎晩18時から30分おきに吹き上がる噴水と音楽、そしてイルミネーションを使った世界一のエンターテインメント。ディナータイムに窓際の席をリクエストすれば、忘れられないドバイの夜が過ごせるはずだ。

Photo&Text Masakatsu Ikeda

restaurant information


dubai_armani_info Armani/Ristorante(アルマーニ/リストランテ)

住所:P.O. Box 888 333, Burj Khalifa,1 Mohammed bin Rashid Boulevard, Downtown Dubai
Tel:+971-4888-3666
営業時間:18:00〜23:30 年中無休


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dubai_column_BURJ-KHALIFA
BURJ KHALIFA
ブルジュ・ハリファ
人類史上最も高い世界一の超高層ビル

「ブルジュ・ハリファ」は、2010年1月に開業。隣接する「ドバイ・モール」とともに賑やかなドバイのダウンタウンでショッピングの中心市街地にある。地上828メートル、206階建てのビルは、ヒメノカリスの花のモチーフに着想を得たデザインで、伝統的なイスラーム建築様式が取り入れられている。実際にタワーの麓に立って見上げてみると、ドバイの強い日差しに目が眩んでしまいカメラに収めるのもひと苦労。122階の「アトモスフィア(At.mosphere)」 や152~154階に渡る「ザ・ラウンジ・ブルジュ・ハリファ(The Lounge, Burj Khalifa)」では食事も楽しめる他、展望台も人気だ。事前にチケットを購入しておくことをおすすめする。

»「ブルジュ・ハリファ」公式Webサイト




dubai_column_01_23THE DUBAI FOUNTAIN
ドバイ・ファウンテン
ドバイ観光で必見、大迫力の噴水ショー

「アルマーニホテル ドバイ」目前のブルジュ湖で繰り広げられる音楽と光と噴水のショー「ドバイ・ファウンテン」。噴水は140mの高さで、約8万3,000リットルの水を吹き上げるというダイナミックさはやはりドバイ。毎日昼間と夕方に定期的に開催されており、もちろん「アルマーニ/リストランテ」の店内の窓からも見ることができる。

»ドバイ・ファウンテン(visitdubai.com)



NEW!
THE MUSEUM OF THE FUTURE
ミュージアム・オブ・ザ・フューチャー
2022年誕生!2071年の未来のイノベーションを体験できる博物館

dubai_column_01_242022年2月に誕生した「ミュージアム・オブ・ザ・フューチャー」は、20年後の未来にテクノロジーがいかに進化するのかを、宇宙旅行と生活の未来、気候変動とエコロジー、健康、ウェルネス、スピリチュアリティの5つのテーマで展示する未来博物館だ。アイコニックなその外観は、建築家ショーン・キラ氏が設計し、ナショナル・ジオグラフィック誌で「世界で最も美しい博物館」のひとつに選ばれた。ダウンタウンの目抜き通りを行けば否応なく目に飛び込んでくるほどのインパクトだ。

»「ミュージアム・オブ・ザ・フューチャー」公式Webサイト
協力:ドバイ経済観光庁

profile


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池田匡克 ジャーナリスト、イタリア料理愛好家

1967年東京生まれ。1998年よりイタリア、フィレンツェ在住。イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア料理文化に造詣が深く、イタリア語を駆使してシェフ・インタビュー、料理撮影、執筆活動を行う。著書に『伝説のイタリアン、ガルガのクチーナ・エスプレッサ』『シチリア美食の王国へ』『イタリアの老舗料理店』『世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ』など多数。2014年イタリアで行われた国際料理コンテスト「ジロトンノ」「クスクス・フェスタ」などに唯一の日本人審査員として参加。2017年イタリア料理文化の普及に貢献したジャーナリストに贈られる「レポーター・デル・グスト」受賞。WebマガジンSAPORITA主宰。
イタリアを味わうWebマガジン「サポリタ」
http://saporitaweb.com//

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