去る2023年7月8日「軽井沢マリオットホテル」ではソムリエが厳選した長野ワインと信州野菜のペアリングを楽しむイベント「NAGANO WINE Discovery〜Summer Garden Party ナガノワイン・ディカバリー サマー・ガーデン・パーティ」が行われた。 これは夏本番を迎えるにあたり、近年評価が高い長野ワインと長野産夏野菜の魅力を存分に味わえる貴重な試み。中軽井沢にある「軽井沢マリオットホテル」の屋外ガーデンには避暑地にふさわしい爽やかな風が吹き、都会の暑さを一時忘れさせてくれるようだった。

新進気鋭の信州ワイナリー「ドメーヌ・ヒロキ」×信州野菜の極上マリアージュ。

この日の主役は安曇野に広がる日本アルプスワインヴァレーの中でも、新進気鋭のワイナリーとして注目を集める「ドメーヌ・ヒロキ」のワイン4種類を同ホテルのソムリエ的場隆史氏が特別にセレクト。合わせる料理は安曇野の野菜・ハーブ生産者「信州ゆめクジラ農園」の野菜を、同ホテル・シェフ梅津充博氏が腕を振るって準備してくれたのだ。
（写真、左から）軽井沢マリオットホテル J.S.Aソムリエ・エクセレンス 的場隆史氏、ドメーヌ・ヒロキ オーナー横山弘樹氏、信州ゆめクジラ農園 古田俊氏、軽井沢マリオットホテル シェフ 梅津充博氏。

「ドメーヌ・ヒロキ」は一年を通して風通しがよい安曇野・池田町にある。1日の寒暖差が大きく、斜面に位置することから水はけもよい、まさにブドウ作りに適した条件が整った理想的な環境だ。昨年「日本ワインコンクール」で受賞するなど池田町から世界へ向けた高品質のワインを作り続けている。
（写真）「安曇野直送 彩り希少野菜のラタトゥイユ」にはロゼスパークリングが好相性。

この日登場したのは「ロゼスパークリング」「ソーヴィニョン・ブラン2020」「シャルドネ2021」「メルロー・ジュピター2021」の4種類。「ロゼスパークリング」は綺麗なチェリー色に果実味がふくよかで食前酒にぴったり。白ワインは2種類で、まず「ソーヴィニョン・ブラン2020」は綺麗な酸と旨味が特徴的で、「シャルドネ2021」はハーブを思わせる軽快な飲み口が持ち味。そして唯一の赤ワイン「メルロー・ジュピター2021」は昨年の「日本ワインコンクール」でも受賞したプレミアム・ワイン。スパイスに加え土や焼けた石など、複雑な香りがとても印象的。

信州ゆめクジラ農園のみずみずしい旬野菜を使ったアペタイザー。
（写真）軽井沢らしく、この日の料理はピクニックバスケットに入って登場。

一方料理はというとそれぞれワインにあわせて「安曇野直送 彩り希少野菜のラタトゥイユ」「カラートマトのカプレーゼ ピンチョススタイル」「南米原産のキュウリとスモークサーモンのタルタル オレンジ風味のカナッペ 胡瓜のクーリとともに 」「ズッキーニのグリルと鴨ミルフィーユ やよいさんのルバーブの赤ワインを加えたジャムを添えて」。なによりも野菜が瑞々しくて美味しい！その感想を梅津シェフに伝えると「そうなんですよ、ですから調理は最小限にしてあります」とのこと。生で食べても十分にその美味しさが伝わってくる。こうした新鮮な野菜をつまみつつ味わう「ドメーヌ・ヒロキ」のワインも格別。気がつくとテイスティングのはずが何度もおかわりをしてしまったほどだ。
（写真）この日のベストワインはシャルドネ2021、ハービィかつ旨みが際立つ素晴らしい一本。

今回の長野ワインと信州野菜のペアリングは1日限りのスペシャルイベントだったが「軽井沢マリオットホテル」では今後も興味深いイベントが相次いで開催される予定だ。例えばレストラン「Grill & DIning G」で9月30日まで提供中のメニュー「Prime Shinsyu - Summer プライム信州サマー」は梅津シェフが野菜始め信州食材を使った7皿からなる特別コース。長野産ワインとの相性ももちろんばっちり「軽井沢マリオットホテル」で長野ワインと信州食材を使った美食とともに過ごす、今年の夏はそんなバカンススタイルもよさそうだ。

text ＆ photo by Masakatsu Ikeda