フランス・パリで活躍する日本人シェフ、小林圭氏が率いるガストロノミックレストラン「KEI Collection PARIS」が、2025年4月20日（日）より、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーで日曜限定のランチ営業をスタートする。ランチタイムにのみオンリストされる特別メニューをはじめ、小林氏ならではの独創的な料理を、ディナー同様アラカルトスタイルで自由に楽しめる。遊び心あふれるこの新ランチが、東京のグルメシーンに新たな風を吹き込みそうだ。

都心の絶景とともに味わう、革新のガストロノミー。
（写真）KEI Collection PARIS店内。地上250ｍからの都心を見渡す圧巻の眺望。

小林圭氏といえば、フランス料理の本場で活躍する日本人シェフとして広く知られ、2020年にはアジア人として初めてミシュラン三ツ星を獲得した人物だ。先月3月31日に発表されたフランス版ミシュランでも3ツ星を獲得し、6年連続3ツ星獲得の快挙を成し遂げた。日本人でありながらフランス料理の本質を深く理解し、独自の世界観を築き上げたその実力から、いまや世界でも最も注目されるシェフの一人とされている。

KEIブランドのレストランは日本国内に4店舗を展開しており、「KEI Collection PARIS」は、2024年3月26日（火）、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内「TOKYO NODE」の49階にオープンした。コンセプトは“大人の遊び場”。KEIブランドとしては初めてアラカルト形式を導入し、日替わりの素材で構成されたお品書きの中から、自分だけのコースを自由に組み立てる楽しさが味わえる一軒だ。

店内は地上250メートルから東京の街並みを一望できる開放的な空間。“都会のオアシス”の名にふさわしく、アートとデザインが調和した内装には、小林氏ならではの美意識が息づいている。まさに、大人のための洗練された遊び場だ。

ランチ限定メニューを軸に広がる、美食の選択肢。
（写真）「アワビのカダイフフリット キャビア」6,200円

今回のランチ営業開始について、小林圭氏は「ディナーは特別な時間としての利用が多いですが、ランチはもっとカジュアルに、日常の中で私たちの料理を楽しんでいただける機会になれば」とコメント。全てアラカルトで構成されたメニューは、和の素材を軸にしながらも、ジャンルや形式にとらわれない自由な発想で、多国籍なアレンジを楽しめる内容となっている。「最中フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」や「アワビのカダイフフリット キャビア」、「さちのくに牧場 桜肉タルタル」などの前菜から、ランチ限定の「黒毛和牛のハンバーグ」「黒毛和牛ハヤシライス」「和牛フィレカツサンド」などが用意されている。
（写真）「最中フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」1,600円

季節ごとに変わる「最中」は、小林圭シェフのシグニチャーでもあり、KEIブランドでも親しまれている。今の時期楽しめる、「最中フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」は、なめらかで濃厚なハンガリー産フォアグラのテリーヌに、自家製の柚子味噌、甘酸っぱい林檎のコンフィチュール、そして香ばしくスモーキーないぶりがっこを絶妙に重ねる。それらを、KEIのロゴが刻印された最中の皮でサンド。和と洋、甘味と塩味、柔らかさと香ばしさが一口の中で響き合う、まさに“KEIスタイル”の一皿だ。 ちなみに林檎には、酸味と香りのバランスに優れた「ピンクレディ」種を使用。フレーバーは季節により変わり、その時々の旬を閉じ込めた一品として登場する。
（写真）「黒毛和牛のハンバーグ」4,500円

ランチ限定の「黒毛和牛のハンバーグ」は、つなぎを極力使わず、シェフが厳選した和牛100％で仕上げた贅沢な一皿。なめらかな舌ざわりと繊細な肉の旨みに寄り添うのは、トリュフの香りをほのかに忍ばせた、赤ワイン仕立てのクラシックなフレンチソース。シンプルな構成ゆえに、素材の良さとソースの完成度が際立ち、そのバランスはまさに絶妙。赤ワインとのマリアージュが必須の逸品だ。また、バータイムで密かな人気を集めてきた「カレーライス ヴァン ルージュ」もランチで味わえるのがうれしい。どこか懐かしさを感じる味わいに、深みのある赤ワインソースが重なり、ノスタルジックでありながら、意表を突くような新鮮な驚きが広がる。

（写真）「苺パフェ」2,800円

締めの一皿として登場する「苺パフェ」は、KEIのデザートのクオリティを象徴する存在。爽やかな酸味のホワイトバルサミコのジュレ、まろやかなミルクアイス、そして贅沢にあしらわれたフレッシュな苺が織りなす、華やかで立体的な味わいが魅力だ。ランチのアラカルトメニューがコンパクトなポーションで構成されているなかで、パフェはデザートとしての満足感をしっかりと感じられる仕立てとなっている。なお、使用するフルーツやフレーバーは季節によって変化し、訪れるたびに異なる表情が楽しめるのも魅力のひとつ。

この春始まる「KEI Collection PARIS」の新ランチ。訪れたことのある方にも、初めての方にも、KEIの美学にふれる新たな入口となるはずだ。