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さまざまな樹木が醸し出す清々しい香りが体中にしみ渡る、「軽井沢香木かき氷」。

軽井沢の美しい自然に包まれ、 “谷の集落”のような穏やかで美しい趣を漂わせる、「星のや軽井沢」。野鳥やムササビが遊ぶ森を背景に、静かな水辺を囲むように離れの客室が建ち、四季折々、時間の流れとともに移りゆく情景が訪れる人を心豊かな非日常へと誘う。 そうした“谷の集落”に描き出されているのは、「西洋の暮らしに迎合しすぎない日本があったとしたら」、「和の文化が熟成を重ねて今を迎えたとしたら」、といった仮想を反映した「もう一つの日本」。自然と共生調和し暮らすという価値観や文化、生態系を大切に守りつつ、開業から20年を経た今も進化を続け、国内外を問わず多くの人々を魅了している。
fukui_01ph01日暮れとともに、客室の温かな明かりが静かな水の流れに映し出される。


水音に心ほどける、棚田の庭の特等席。夜もBarラウンジとして開放。sen

その象徴でもあり、心の原風景ともいえるのが、棚田の庭だ。浅間山を源とする清流から引き込まれ豊かな水と、モミジやハルニレ、ホオノキといったさまざまな木々が美しい調和を成し、異なる季節の繊細な移り変わりを映し出す。プライベートデッキ、掘りごたつ、テラスから成る28席のオールデイラウンジ「棚田ラウンジ」は、そんな棚田を見渡し、水音に耳を傾けながら只中に身を置いて魅力を満喫できる、とっておきの特等席だ。
fukui_01ph01夜の棚田ラウンジ。ライトアップされ、幻想的な美しさを放つ。

2025年7月1日~8月31日には、ライトアップされた幻想的な棚田の風景を、お酒とともにゆったり楽しむ、夜間限定の「棚田Barラウンジ」もオープン! お酒だけでなく、涼やかな夜風に吹かれながらぜひ味わいたいのは、ここでしか味わえない「軽井沢香木かき氷」(写真トップ)と、「信州吟醸かき氷」だ。

森の香りと、信州の発酵文化を閉じ込めた、今だけの極上かき氷。sen

「軽井沢香木かき氷」(写真トップ)のコンセプトは、「森の香りを食べる」。軽井沢で育まれたモミ、アカマ ツ、カラマツ、アブラチャン、ヒノキを蒸留したシロップが、樹木ならではの清々しい香りを放ち、ハチミツとレモンを加えた黒文字のシロップとマッチ。そこに、さわやかなルバーブのシャーベットがアクセントを添え、カツラの落ち葉で香り付けした焼酎を合わせたミルク氷がまろやかさを、ほうじ茶氷が渋みをプラスし、落ち着きある調和をもたらす。黒文字糖をまとったかき氷に栗のハチミツをかけて口に運べば、さまざまな木々の香りが押し寄せ、まるで緑あふれる軽井沢の森にダイブして、思い切り深呼吸するかのよう! 心も体も癒されて、心地よい余韻が広がっていく。まさに軽井沢を丸ごと堪能する、ここでしか味わえないかき氷となっている。 fukui_01ph01「真澄 純米大吟醸 山花」の酒粕を使用した、「信州吟醸かき氷」。

一方、「信州吟醸かき氷」は、発酵文化の盛んな信州ならではの、酒粕を使用した芳醇で濃厚なかき氷だ。使用するのは、「星のや軽井沢」限定で特別に仕入れられる、長野県‧ 宮坂醸造「真澄 純米大吟醸 山花」の香り高い酒粕。これをヨーグルト、マスカルポーネと合わせて発酵づくしのまろやかなクリームに仕立て、氷にとろりとかける。氷の中には、同じ酒粕と「真澄」の「糀あま酒」を合わせた、コク深く香り豊かな吟醸アイスを忍ばせ、蕎麦の実を発酵させた滋味深く甘やかな蕎麦糀がアクセント。仕上げに表面をキャラメリゼして提供され、パリパリとしたアメと、黒蜜とはちみつのソースが香ばしさと深みを添える。酒粕と甘酒のやわらかな甘さと香りに包まれながら、至福のハーモニ―に酔いしれたいひと品だ。

森に抱かれ、星に見守られる、谷の集落での真の贅沢を。sen
fukui_01ph01棚田の庭を臨む、メインダイニング「日本料理 嘉助」。

こうしたかき氷も含め、「泊食分離」のスタイルのもと、さまざまな食を気分や好みに応じて楽しめるのも、「星のや軽井沢」ならでは。たとえば、メインダイニング「日本料理 嘉助」で、大きな窓から棚田の景色を眺めつつ、山川の食材をふんだんに用いた「山の懐石」や「山の朝食」を楽しむもよし。隣接する「軽井沢ホテルブレストンコート」敷地内の一軒家レストラン「ブレストンコート ユカワタン」で、伝統とモダンさを友邦したフランス料理を味わうもよし。同じく隣接する「ハルニレテラス」のレストランや「村民食堂」で、季節のメニューをカジュアルに味わうもよし。はたまた、棚田を眺めながら1日1組限定の「棚田アフタヌーンティー」を楽しむもよし。魅力あふれる食事を思いのままに選んで楽しめる。 fukui_01ph01開放的で緑あふれる「星野温泉 トンボの湯」。

そしてまた、豊かな泉質と湯量に恵まれた源泉かけ流しの2つの温泉も大きな魅力。周囲の林に溶け込むように建つ「星野温泉 トンボの湯」は、露天風呂を備えた解放感あふれる日帰り温泉だ。一方、宿泊者限定の「メディテイションバス」は、「光の部屋」と「闇の部屋」を行き来しながら心静かに自分自身と対峙する、安らぎの空間となっている。

澄んだ空気のなか、朝は小鳥のさえずりとともに目覚め、木々の緑に癒されながら一日を過ごし、零れ落ちそうなほどに輝く満天の星を見上げ、眠りにつく。真の意味での贅沢な休息のひとときが、この“谷の集落”では約束されている。

text by Rieko Seto

information


fukui_01ph01星のや軽井沢

所在地:長野県軽井沢町星野
Tel:050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数:77 室
チェックイン:15:00、チェックアウト:12:00

「棚田Barラウンジ」
期間:2025年7月1日~8月31日
時間:20:00~22:00
料金:「軽井沢香木かき氷」、「信州吟醸かき氷」各2,700円(税‧サービス料込み、宿泊料別)
対象:星のや軽井沢宿泊者
※仕入れ状況により、内容や食材が一部変更になる場合あり。
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瀬戸理恵子 フードエディター・ライター

1971年東京都生まれ。銀行勤務を経て2000年にパリへ製菓留学し、エコール・リッツ・エスコフィエ、ル・コルドン・ブルー パリで菓子ディプロムを取得。ピエール・エルメ氏のもと研修を重ねる。2001年帰国し、月刊誌「料理王国」、「料理通信」の編集部を経て、2009年独立。お菓子を中心にフリーランスのフードエディター・ライターとして活動中。監修・共著に「東京手みやげ 逸品お菓子」(河出書房新社)など。このほか、「『オーボンヴュータン』河田勝彦の郷土菓子」(誠文堂新光社)『金子美明の菓子 パリセヴェイユ』(柴田書店)など、パティシエの書籍製作も手がける。
パティシエの素顔と生き様に迫る、Youtubeチャンネル「パティシエ・ノート - Pâtissiers' Notes -」更新中!