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2024年3月に開業した「FIVE SPRING RESORT THE SHIRAHAMA」は、白浜温泉の名湯、風光明媚な海辺の景観、この土地ならではの食の愉しみを独自のスタイルで体現する一軒。首都圏からは距離があるものの、喧騒から解き放たれた環境は大人の隠れ家として、本当の贅沢を知るゲストを迎え入れるラグジュアリーリゾートだ。

(写真トップ)リゾートに足を踏み入れると、まず目に飛び込むのは南紀白浜では初めての温泉プールの景観だ。昼は陽光を受けてきらめく水面が眩しく、夜は幻想的なライトアップが広がり、訪れる人を非日常の解放感へと誘う。
fukui_01ph01(写真)レセプション前のラウンジからの眺望。インフィニティプールの先に穏やかに広がる南紀白浜の美しい海景。

fukui_01ph012025年には、同ホテルは世界90か国以上・620軒超の独立系ラグジュアリーホテルが加盟する「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)」に、日本で19番目の加盟ホテルとして名を連ねた。SLHへの加盟は、厳格な審査を通過したホテルだけが選ばれ、客室数が少ない小規模なホテルを中心に、それぞれが独自のスタイルや文化、サービスを備えているのが特徴だ。滞在のクオリティと独自性が国際水準で裏付けられた存在であり、ゲストにとっては特別な時間を安心して預けられる格別のブランドとなっている。

同ホテルで魅力的なのは、すべてを含むオールインクルーシブの滞在設計。全室に24時間利用できる源泉掛け流し温泉(純泉)が備わり、大浴場や一年中楽しめる温泉プールも完備されている。さらに、敷地内の壁面をフルに活用した大スクリーンでのレーザーマッピングの演出、有名デザイナーによるアート作品が滞在を彩り、モダンで創造的な空気が満ちる。食・温泉・アート・余暇すべてを含んだオリジナリティにあふれるホスピタリティで、訪れる人々に深い余韻を残してくれる。

(写真)プールガーデンデラックス(DRAGON)の客室は、テラスから直接温泉プールへアクセスでき、海外リゾートのようなムード。

fukui_01ph01(写真)館内や客室に展示されるアート作品。 左/レセプション前にはアーティスト Akira Fujimotoによる「Last Hope #58」。白浜海岸に漂着した海洋プラスチック(海ごみ)を回収し、鉄板の上で熱と圧力をかけて溶かしながら再形成した。

アートと温泉に浸る、全室スイートの贅沢。sen

客室はタイプごとに3棟に分かれ、いずれも全室がスイート仕様。すべての客室に白浜温泉の源泉掛け流し「純泉」を引き込み、滞在中いつでも名湯を堪能できる贅沢な設計だ。なかでも最上級の「プレミアスイートオーシャンビュー(GREAT BEAR)」は、全室が海に面し、145㎡(テラス含む)の広さを誇る。2ベッドルーム(201のみ1ベッドルーム)、リビング、バスルーム、ミニキッチンまで備え、大人数での長期滞在にも最適。やわらかな調光とデザイナーズインテリアに包まれたハイセンスな空間は、非日常でありながら心からくつろげる。ベッドには最高グレードのポケットコイルを搭載したサータ社製マットレスを採用し、上質な眠りを約束する。 fukui_01ph01(写真)プレミアスイートオーシャンビュー(GREAT BEAR)のリビング。夕暮れ時には海と調光が織りなすドラマチックな空間に。

テラスのジャグジーに身を委ねれば、海辺の景色を借景とした贅沢な時間を過ごせる。オールインクルーシブの特権として、バーで用意されたワインやカクテル、白浜ならではのクラフトビール「ナギサビール」を片手に、誰にも邪魔されないひとときを過ごせる。 fukui_01ph01(写真)テラスに備え付けられたジャグジーも24時間利用可能。1階客室のテラスには、セルフロウリュウ付きのサウナもある。客室以外にはプールサイドに2台設置してあるので、どの部屋に滞在してもサウナを利用できる。

旬を味わう"記憶に残る”、南紀の美食。sen

オールインクルーシブと聞けばビュッフェを思い浮かべる人も多いが、夕食はビュッフェではなく会席スタイルだ。料理を手がけるのは、老舗ホテルや割烹で研鑽を積んだ荒巻広喜料理長。南紀白浜の旬の高級食材を選び抜き、一皿ごとに丁寧に仕立てる。取材時の献立は、先付「旬の先付三種盛り」に鮑や雲丹が並び、序盤から贅沢な幕開け。続く造里「季節の割鮮四種盛り」では、海老や鮪の刺身が持つ新鮮な甘みが際立ち、地酒「紀土KID 純米大吟醸」との相性も絶妙だった。小鍋で供されたのは、ゼラチン質と脂がのったクエを地産野菜とともにいただく「クエ鍋」。一般的には冬の味覚として知られるが、南紀では秋でも楽しめ、「裏旬」のこの時期ならではのすっきりとした旨味が印象的だった。かつては水揚げが少なく「幻の魚」と呼ばれた高級魚だが、紀州では養殖技術の確立により安定的に供給され、名物料理として親しまれている。旨味のある白身と温かな出汁が重なり、旅先ならではの特別感をもたらしてくれた。
sensenfukui_01ph01(写真)上/「季節の割鮮四種盛り」 中/左「伊佐木の煮物」、右「クエ鍋 地産野菜」 下/「熊野牛サーロインステーキ 地産野菜添え」右「鯛御飯」。

メインを飾ったのは、南紀を代表するもうひとつの名物「熊野牛のサーロインステーキ」。和歌山県南部・熊野地方で古くから飼われてきた黒毛和種だ。きめ細やかな肉質と柔らかさ、とろけるような食感は、希少性の高さにふさわしい格別の味わい。さらに焼き上げたときに立ちのぼる芳しい香りも熊野牛ならではの魅力だ。首都圏ではほとんど流通しないため、まさにここでしか味わえない逸品といえる。締めには土鍋で炊き上げた「鯛御飯」。立ちのぼる香りとほろりとほどける鯛の旨味が、会席の余韻を優雅に締めくくった。
fukui_01ph01(写真)バー「KING ケフェウス座」は、9時~23時まで自由に利用でき、さまざまなドリンクを飲み比べできる。クラフトビールやソフトドリンクなどの小瓶をプールサイドに持ち出して楽しむのもおすすめ。

フロント棟2階に位置するバー「KING ケフェウス座」は、重厚感あるホールと贅沢なインテリアが漂う、まるで会員制ラウンジのような空間。ドリンクは地元のクラフトビール「ナギサビール」や日本酒「紀土」、紀州産の焼酎「熊野水軍」など和歌山の銘柄が充実。なかでも印象的だったのは、紀州南高梅を使った「紀州南高完熟梅酒」や「鶴梅完熟」、そして有田みかんをそのまま搾ったストレートジュース「味皇」。濃厚ながらすっきりとした甘みで、カクテルにもぴったりの一杯だった。
fukui_01ph01(写真)朝食は南紀白浜で採れた 伊勢海老やアワビなどの高級食材を提供する豪華な割烹ビュッフェ。

一日の始まりを彩るのは、「記憶に残る朝食」がテーマの割烹ビュッフェ。南紀白浜で獲れた伊勢海老や鮑をはじめ、この日は栄螺や蛤も並び、浜焼きで贅沢に味わえる。もちろんビュッフェなので、好きなだけ心ゆくまで楽しめる。魚介だけではなく、熊野牛の焼肉や焼き魚、旬の野菜や和惣菜も豊富に揃い、豪華に食卓を飾る。「記憶に残る」がテーマだが、これほど思い出深い朝食はない。

スパのように洗練された大浴場で、名湯・白浜を堪能。sen
fukui_01ph01(写真)大浴場「純泉・五光の湯」は開放的なムード。バスアメニティも自然由来の香りが心地よいバスアイテム、スキンケアアイテムを取りそろえる。

大浴場「純泉・五光の湯」では、深層1,000mから汲み上げた成分無調整の湯、“純度100%の温泉水=純泉”に浸ることができる。白浜温泉は日本三古湯のひとつに数えられ、刺激がすくなく肌に優しく、万葉の時代から人々に親しまれてきた名湯。塩化物泉であるため保温効果が高く、湯上がりまで体の芯から温まるのが特徴だ。

温泉プールや大浴場、会席ディナーに豪華な割烹ビュッフェの朝食、そしてオーシャンビューを望むクールなバー。施設の魅力を存分に備えたこのリゾートは、白浜の海辺の景色とともに、朝と夜で表情を変えながら滞在を彩ってくれる。一日だけの滞在では到底味わい尽くせない充実ぶりだ。周辺には、620メートルにわたる白砂が広がる関西有数のビーチ「白良浜」、紺碧の海から垂直に切り立つ断崖と洞窟の「三段壁」、白浜温泉の象徴ともいえる「円月島」など、フォトジェニックな絶景スポットも点在する。連泊してこそ、この地ならではのリトリートを心ゆくまで満喫できるだろう。

information


fukui_01ph01FIVE SPRING RESORT THE SHIRAHAMA

所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町300-2
Tel:0739-43-5500
アクセス:白浜駅から車で約10分 / 南紀白浜空港から車で約10分 / 阪和自動車道南紀田辺ICから約20分(約14k)
協力:FIVE SPRING RESORT THE SHIRAHAMA