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春のイタリアは、各地で多彩なイベントが開催される季節だ。なかでもヴェローナで行われる「Vinitaly」は、世界最大級のワイン・スピリッツの国際展示会として知られる。ミラノではデザインの祭典「ミラノサローネ」が開かれ、イースターの祝祭と相まって街は一層の賑わいを見せる。 筆者は「Vinitaly 2026」への参加を目的に北イタリアを訪れた。せっかくの機会にと、ミラノやモデナ、パルマ、ヴェネチアを巡るにあたり滞在先を検討していたところ、各主要都市にSmall Luxury Hotels of the World(SLH)のホテルが点在していることに気づいた。厳格な審査基準をクリアしたホテルのみが加盟するコレクションでありながら、それぞれの街の個性を映し出した滞在が叶うところに惹かれ、SLHを拠点にヨーロッパを巡ることにした。

本特集では、「静かなラグジュアリーに出会う旅」をテーマに、北イタリアのミラノ、ヴェネチア、そしてロンドンへと足を延ばし、各都市で出会ったSLHのホテルを紹介する。

ミラノの中心にひそむ、香りとグリーンに満ちたエフォートレスな滞在。sen
ミラノのクリエイティブシーンを象徴するトルトーナ地区と、静かなフォルチェッラ通りの狭間に位置する「マグナ・パーズ・ロ・ホテル・ア・パルファム」。瀟洒なカフェやバールが連なり、感度の高いミラネーゼたちが行き交うこの街にあって、ホテルはコンテンポラリーなファサードで周囲に溶け込みながら、静かにその存在感を際立たせている。
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このホテル起源は、マルトーネ一家が手がけた香水工場に遡る。かつて化粧品・製薬会社の拠点でもあったこの場所は、現在、香りというテーマを軸に再生され、訪れる者にユニークな感覚体験を提供するホテルとして生まれ変わった。それを知ると、この建物にどこかファクトリーの面影が残っているようにも感じられる。

館内には「LabSolue」と呼ばれる香水研究所も併設されており、香りを単なるプロダクトではなく、体験として捉える試みがなされている。ここでは専門のラボテンダーの案内のもと、香料やエッセンシャルオイルを丁寧に試しながら、自身の記憶や感覚に寄り添う香りを探していく“嗅覚の旅”が用意されている。イタリアの風景や花々、果実、木々から着想を得た数々の香りは、まるでライブラリーのように体系的に並び、気に入った香りはオードパルファムやルームフレグランス、キャンドルとして形にすることも可能。ここのプロダクトは客室のアメニティとしても用いられており、滞在の記憶をそのまま持ち帰ることができる。
shiroiya_ph04 香りを軸にした空間を象徴しているのが、中庭「シークレットガーデン」だ。ベルガモットやジャスミン、オリーブの木をはじめとする芳香植物が植えられ、四季折々の香りを漂わせながら、やわらかな光とともに空間を満たしている。グリーンと光、そして香り——都会の中心にありながら、自然と呼吸が整いリラックス感が広がる。
shiroiya_ph04 客室は全68室、すべてスイート仕様。それぞれに異なる香りのテーマが与えられ、フルーティー、フローラル、ウッディ、樹脂系といったカテゴリーに基づくネーミングがついている。空間の随所に香りの気配が織り込まれ、滞在そのものがひとつの感覚体験として設計されている点も、このホテルならではの魅力だ。

伝統的ピエモンテ料理×アロマによる嗅覚を刺激する香りの一皿。sen
ダイニングにおいても、このホテルのコンセプトは一貫している。レストラン「DA NOI IN」では、イタリアの伝統をベースにしながらも、エッセンスラボから着想を得た表現によって、五感に働きかける食体験がユニークだ。

メニューには、「Menù à Parfum」として香水のノートのように構成された一節があり、料理そのものに香りの要素が組み込まれている。「ディッシュ・ア・パルファム」と呼ばれる一皿では、卓上でアロマを感じながら料理を味わうという演出が施され、嗅覚と味覚が交差する。
shiroiya_ph07 香りという独自のテーマを軸にしながらも、ピエモンテの伝統に根ざした確かな味わいを大切にしている。ミラノ名物のコトレッタ(カツレツ)や、現在は日本では流通していないイタリア産の生ハムなど、シンプルでありながら土地の個性も楽しめる。

ミラノらしい都会的な感性が、香りとグリーン、そしてイタリア料理として五感に響くマグナ・パーズ。単なる滞在にとどまらず、香りを軸に都市を再発見するような体験をもたらしてくれる。

Small Luxury Hotels of the World™
スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
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1991年にロンドンで設立された世界的なホテルコレクション。平均約50室以下の独立系ラグジュアリーブティックホテルを中心に、現在では世界100カ国以上・700軒超が加盟する。加盟には約615項目に及ぶ厳格な評価基準が設けられ、80%以上のスコアを満たすことが必須。さらに年1回の覆面調査と必要に応じた再審査により、品質は継続的に担保されている。これらの基準は全加盟ホテルに共有され、世界のどのデスティネーションにおいても、独自の理念と土地の文化を活かした個性豊かなホテルによって、その土地ならではの価値を感じる上質な滞在体験を提供する。
・公式Webサイト:https://slh.com/、日本版:https://www.slhhotels.jp/
・公式SNSアカウント:Instagram:@smallluxuryhotels、Instagram日本版:@smallluxuryhotelsjapan

information


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マグナ・パーズ・ロ・ホテル・ア・パルファム(Magna Pars L’Hotel À Parfum)

所在地:Via Vincenzo Forcella 6,Milan, Italy
Tel:+39 02 833 8371
e-mail:info@magnapars.it


PR・取材協力:スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)、マグナ・パーズ・ロ・ホテル・ア・パルファム(Magna Pars L’Hotel À Parfum)

【静かなラグジュアリーに出会う旅】
北イタリア・ミラノ編
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 マグナ・パーズ・ロ・ホテル・ア・パルファム
 ガレリア・ヴィク・ミラノ

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イギリス・ロンドン編 coming soon!
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