暮らしを彩るキッチンウェアや家電が、どんどんカラフルでスタイリッシュになっている今。とりわけ海外の機能的で洒落たキッチンブランドのプロダクツは、道具としてだけでなく、日常のライフスタイルを彩るインテリアのキーにもなり得る存在だ。

創業90周年のイタリア老舗キッチンウェアブランド「BUGATTI ITALY(ブガッティ イタリー)」が2013年に日本に初上陸した。一度見たら忘れられないインパクトのあるフォルムと、9色の鮮やかなカラーリング、使いながらデザインを楽しめるように設計された遊び心たっぷりのユーザビリティでひときわ個性が光る。ブガッティのキッチンプロダクツには、職人たちによるクリエイションがもたらす喜びや楽しみが詰まっていて、シンプルな日常にアートやギフト感覚のサプライズと心地よいユーモアを与えてくれる。


(画像)インパクトのあるフォルムのエスプレッソマシン「diVa」。ブガッティには「Vファミリー」「Uファミリー」という2つのアイテムラインがあり、V字やU字がデザインのモチーフになっている。ネーミングにもVの文字が入っている。Uファミリーは、朝食のシーンにインスパイアされたアイテムラインで、Diva(エスプレッソマシン)、Volo(トースター)、Vita(ジューサー)、Vera(ケトル)がある。

ブランドのルーツは、車好きなら誰もが憧れるイタリアのスーパーカーブランド「ブガッティ」と同じくし、イタリア・ブレシア地方のとある有名な芸術一族にある。1923年、ルメツァーネ(ブレシヤ)で産声を上げたブガッティは、5人の兄弟によって設立されたファミリー企業「F.lliブガッティ社」としてスタート。洋銀と銀めっきした真鍮カトラリーの製造からはじまり、1928年には有名な「ブガッティ合金(Bugatti ally)」と呼ばれる真鍮合金を発明し、国際市場でその地位を確かなものとした。 知名度が上がってもブガッティが大切にしてきたものは、地元と家族のルーツとの密接な関係性のなかで生み出される革新的なアイデアやオリジナリティを感じさせるスタイル、そしてブランド代々受け継がれている物語(コンセプト)の共有だ。

現在、キッチン&テーブルウェア、キッチン家電など、数にして約6,000にも上る幅広いレンジを生産しているが、ブランドとしての統一感、洗練されたクオリティが保たれているのは、ファミリーの絆によって守られ、育まれてきたアイデンティティ=DNAの力に他ならない。

イタリア有数の工業地帯の中心都市でとして、中世以来の金属加工と武器製造の伝統と歴史のある町イタリア ブレシアで、ブガッティ一家によって創業した。

クリエイティブそのものを楽しむブガッティの職人たち。新しい製品の企画はデザインが始めに起案され、そのイメージを実際に製品として実現していく。たとえていうなら日本のモノづくりにある「用の美」とは逆の発想だ。デザインが始めにあって、そのあとで機能性を追求するスタイルは実にパワフル。製品は操作されるところまで考え抜かれながら、トータルにデザインされており、ブランドのポリシーとして“人が使って楽しいデザイン”が追求されているという。

たとえば、トースターのパンは焼き上がると自動でパンが昇降する仕組みだが、その動きにこだわりがあって、敢えてゆっくりパンが上がってくるようにデザインされていたりする。斬新な印象のジューサーは、本体をそのまま横倒しにしてジュースをグラスに注ぐという大胆なモーションがユニークだ。一見無機質に感じる直線的なデザインも、実際に使ってみるとなかなか愛嬌を感じさせる。操作性にまで遊び心を通わせたイタリア人ならでは発想が見え隠れする。そんなところもこのブランドの魅力のひとつだ。

製品カラーは全部で9色あり、イタリアやヨーロッパの文化やトレンドを反映し、<エナジー、本物、熱意、官能、明るさ、感情>を表現する色を考慮して選定されているのだという。展開は9色のみだが、個々にカスタマイズが可能で、ロゴや柄などを指定してオーダーメイドすることができる。大量生産ではないブランドだからこそのうれしいサービスだ。

海外家電の購入を検討する際に、修理や故障時の対応などは、消費者が気になる点のひとつだ。ブガッティに関しては、日本国内での取扱いが老舗モーターメーカーの山本電気が日本正規総代理店となっているため、製品の安全性や修理・故障の対応についてのアフターサービス面でも安心できる。

モーターの専門メーカーとして長年の技術とノウハウを持つ山本電機は、国内のスタンダードな製品基準よりもさらに厳しい自社基準を設けており、その基準に満たない製品は、使用素材の変更から製品設計自体の仕様変更に至るまであらゆる改良を施し、日本市場にマッチする安全性、操作性、耐久性をクリアしてから販売を行っているからだ。言ってみればイタリア生まれ、日本育ちのハイブリッドなキッチンプロダクツというわけだ。これなら、海外ブランド家電でも安心して手に取っていただけるはずだ。