日本上陸20周年を記念し、ガストロノミー「ジョエル・ロブション」では、11月6日(木)、7日(金)の2日間、ジョエル・ロブション氏の立ち会いのもとガラディナーを開催する。その後、11月9日(日)からの1か月間、ガラディナーのお料理を含む特別コースを展開。さらに、1階の「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」でも20周年記念ディナーコースを提供する。
ヴェルゼロリ:ロブション氏のモットーは、"L'experience unique(ユニークな体験)"を提案し、「驚きを楽しんでもらう」こと。事前に細かなメニュー構成についてお知らせすることができないのですが、お客様への感謝を込めた、特別な一皿をご提供します。20周年を記念するにふさわしい、お馴染みのお客さま方の期待にもお応えできる内容のものになることは間違いありません。ガラディナーの2日間はロブション氏も立ち会います。特別な、価値のある時間をお過ごしいただけると思います。
メニュー内容に関しては、まずはロブション氏から電話やメールでイメージが伝えられる。そのアイデアをもとにヴェルゼロリ氏が料理を製作。微細な味の調整は、ロブション氏が来日してから行われる。
ヴェルゼロリ:細部にわたってアレンジしていく作業がぎりぎりまで続きます。
山地:メニュー名もなかなか決まりません。最後まで、もっとも美しいフランス語の表現を探すので、メニューの印刷もぎりぎりなのですよ。最初のお客さまのメニューは印刷があがったばかりで、まだ温かかったりすることもあります(笑)。
今回のような記念日に限らず、ロブション氏は最低でも年に3回は来日。料理はもちろん、パン、インテリア、テーブルクロス、照明の明るさまで、細部までチェックを行う。
ヴェルゼロリ:メニューの文字のフォントや色、BGMの音量までくまなくチェックをするのです。どうです?日本の皆さんに対する彼の愛が感じられるでしょう?(笑)。
山地:2階のレストランにはデギュスタシオンコースという12皿で構成されるコースがあるのですが、これはロブション氏が日本の懐石料理からインスピレーションを得たもの。平べったい丸いお皿を使うのが基本だったフランス料理業界で、石の素材やガラスのお皿を使いはじめ、それを一般化したのはロブション氏なのですよ。