CULTURE-book

移りゆく時代と、生まれ変わる街|『その街の今は』

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柴崎友香さんの書く文章には独特のリズムがあって、私は一行目から「くいっ」と乗っていけるのだけれど、友人は話に入り込むまでに時間がかかってしまう、という。その友人は東京育ちで、私は関西の育ちなので、もしかするとそこに「ノリ」のちがいが出てくるのかもしれない。 記事全文へ

ポエジーと象徴。見えない世界へ解き放つ想像力|『漱石の漢詩を読む』

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書店でこの本を手にとったのは、漱石や漢詩に興味があったからというより、装幀の美しさに惹かれてのことだった。紺色の布製に金文字の型押しでタイトルと著者名が入っている、といういまどきめずらしい表紙。手の中にしっくりなじむ変形の小型判。 記事全文へ

ビジネスゲームを制する、女性のためのバイブル|『ビジネス・ゲーム─誰も教えてくれなかった女性の働き方』

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1993年に翻訳初版が出た「母が教えてくれなかったゲーム」が、2009年に合わせた内容の復刻版として登場した。原書は1977年にアメリカで出版され、長く読み継がれてきたロングセラーだ。「ビジネスはゲームであるが、それを理解している女性はまずいない。 記事全文へ

本を読むことで脳はどんどん進化する!?|『プルーストとイカ─読書は脳をどのように変えるのか?』

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娘が幼い頃、いわむらかずお氏の絵本「14ひき」シリーズ(森のねずみの一家、14匹が、豊かな自然のなかで助け合って暮らす光景を描いた絵本)が親子とも愛読書だった。年長組に入る前の3月のことだ。前の晩に、ねずみの一家が野原にお弁当を持って出かける「14ひきのぴくにっく」を読んだ娘が、保育園に行く途中、あたたかな春の日差しが降り注ぐなかでいきなり走り出した。 記事全文へ

母から教わった、生きること、食べること|『娘に伝える私の味』

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祖父母から私たち子どもまで三世代7人家族のなかで育った。今から思えばずいぶん大所帯だったが、昭和30年代の地方都市にはまだ核家族はほとんどいなかった。しかも我が家には遠い親類の家族が何年も同居していたり、客が訪れて「それなら夕飯もご一緒に」ということがよくあり、休日に14、5人で食卓を囲むこともめずらしくなかった。 記事全文へ

生きる言葉と、死ぬ言葉|『日本語が亡びるとき——英語の世紀の中で』

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恥ずかしながら、私は大学と専門学校で「翻訳」を教えている。すでに10年以上教壇に立って「冠詞の訳し方がポイント」とか「固有名詞に注目して」などと英語から日本語に訳すときのコツ(?)を語りながら、ずっともやもやした「疑問」が胸の底のほうに澱のようにたまっていくのを感じていた。 記事全文へ

男らしさ/女らしさの境界|『できそこないの男たち』

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八重山諸島に旅行した友人から聞いた話。ダイビングのために渡った小さな島で魚の研究をしている人に出会ったそうだ。サンゴ礁に棲む魚の群れを観察して、性の分化について調べているという。研究対象となっている魚の群れには身体の大きなオスが一匹だけいて、たくさんのメスに囲まれてハーレムを形成している。 記事全文へ

幽霊よりもコワイ、人の心に潜むほんとうのホラー|『20世紀の幽霊たち』

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映画であれ、小説であれテレビであれ、ホラーものは全部大嫌いだ。怪奇現象についての話題が出ると耳をふさぐし、怪談なんてとんでもないし、お化け屋敷にも行かない。それくらいコワイ話が嫌いなのに、この本はなんとなく惹かれて読み始め、気がつくと朝方になるまで読みふけっていた。 記事全文へ

”英語的発想”に切り替えるちょっとしたコツ|『クイズでマスター! 使える英会話750フレーズ』

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翻訳の仕事をしているから、毎日英語を読んだり書いたりしている。困るのは「それなら英会話はお手の物だね」と決めつけられることだ。ちょっと待ってほしい。翻訳と英会話はまったく別モノだ。私は英語圏に住んだことがないし、英会話はどちらかといえば苦手だ。 記事全文へ

地球とはぐれて、こころ解き放つ旅へ|『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』

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旅が好きだ。旅から帰ってきて、写真を整理して、使ったお金の計算をして、おみやげを配って、感想文と反省文を書いて、完結した気分になったら、もう「つぎはどこへ行こうかな?」と考え始めるほど、旅が好きだ。 記事全文へ

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